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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
110/117

83.


「それと、ダンジョン協会についても話しておくとしよう。ダンジョン協会! それは、今の所、ダンジョンに関する一切合切を受け持つ団体である。今はダンジョンの出入りの許可、監視のみの団体である。だが! 商人、職人それぞれの組合と折り合いが付けば、ダンジョンからの持ち出した物の買取や販売。商人や職人からの採取依頼、協会からの討伐依頼という依頼の仲介業。初心者向けの武具の販売や常備薬の販売と言ったことも行うつもりでいる。まぁ、折り合いが付けばの話ではあるが・・・。ここまでで何か質問はあるかな?」


 話の途中で、奥でたむろっていた商人や職人たちが前へと戻ってくる。

 先ほどまでの狩人たちのとげとげしい怒号が治まっているからでもあるだろうが。

 それ以上に自分たちにも関わる事だからと判断したからだろう。

 狩人たちもどんな話が出てくるかと耳を傾けているようだ。

 そうした中、数人の手が上がる。

 それを見た先生が懐からもう一枚札を取りだし飛ばす・・て。

 まだ、この札はあったようだ。


「狩人組合所属の者であります! ダンジョンへ入るために認識票が必要なことは分かりましたが! その認識票を取るには何か必要な物があるのでありましょうか! あと、こう・・しゅうと言っていましたが、それはどのような物を言っているのでしょうか!」


 ・・・・・・なんか、かしこまった言葉遣いの男である。

 下っ端軍人に居そうだなぁ。

 と、何だったか・・・認識票取得の条件と講習内容・・・いや、その前に講習とはどういう物なのかという疑問という事なのだろうか?


「基本的には・・・無いが・・強いて言えば、年齢だな。幼すぎるのは考え物であろう。その他は今の所は考えていない。それと講習と言うのはどういう物かと言えば・・・・そうだな、何かを教えてそれを覚えてもらう集会という処だな。まぁ、この場合は認識票の機能と使い方を覚えてもらう集会ということになるな。・・・・このような物で良いのかな?」


「・・・はい! ありがとうございます! 次の方どうぞ!」


「・・じゃ俺な。俺も狩人組合の人間だ。うぉ、なん・・おぉ、あぅあっと、わ、私は狩人組合のもんです。なんだ・・もぅいいだろうが、俺が言いたいこと言わせろよ、なぁ。と、えっと、あぁっと、アレだ。持ち出したもんを買い取るといてぇ! らしゃっていましたが、狩るのも一苦労だし、持ち出すのも大変でなん、だす。ポコポコ殴るなよな! と、す、すみません! どんなものを買い取る、取ってくれるんでしょうか!?」


 横の仲間だろう人たちに小突かれながらも質問してくる男。

 ちょっとかわいそうになるが、まぁ、それは置いとくとして。


「それは、持ち出せる量が少ないと言う話だろうか?」


「はい! そう理解していただいて構いません!」「あ、おい。俺の」「黙りなさい!」「うぐぅ!」


 うわぁ、いたそぉ。

 隣に居た女性が横から答え。

 抗議したその男の顔面に拳を振り上げ、甲の方で殴る。

 それで男は札を手放し、女性の手に収まる。

 ・・・あれが裏拳という物だろうか?

 うん。まぁ、良いや。


「そ、それならば、少しは緩和できる方法がある。先ほどの認識票の話になるが、この機能の中に倉庫という物がある。一般的な人が余裕持って立って寝るぐらいの空間をそれぞれに配布されることとなっている。その体積分ならどのような物を納めても重さも感じず持ち歩けると言った物だ。生きたままは持ち込めないし、エアリア神殿内と周辺でしか使えない物ではあ「主殿!」る「は? エミス!」な、何、か、な? エミ、ス」


「そ、それは! ワシ等も登録すれば! 手に入る物なのでしょうかな!? それに誰でも使える事も、いや、それでは何かあるやも、だが」「エミス! そろ、そろ、手を離せ、失礼だぞ!」「は? あ! すみませぬ! 主殿! どうか! どうか! お許しを!」


 急に脇下から持ち上げ、上下にふりつつ話さないでほしい。

 き、きもちわる、い。

 内容なんざ、わから、ない、し。

 め、回る・・・。

 と、黙って置くわけにもいかないし。


「え、あ、うん。ま、まぁ、分かったから、落ち着け。話はまだ終わっていないからな。元の場所へ戻れ。・・と、あぁ、うん。どこまで話したか・・・・あぁっと、先言った大きさでは、物によっては入りきらないという事もあるだろう。配布する物とは別に倉庫空間の貸出、販売も必要なら開始しようと考えている。こちらは金額に応じて大きさと機能を追加できる仕組みを考えてある。それと、決まった集団で潜ることになった時、ダンジョン協会で集団登録という物を行えば個人所有のそれとは別に、同じ仕組みの物を、その集団に一つ共有倉庫という形で与える事としている。また、これらダンジョンに潜る者達向けとは別に、商人達や職人達向けの物も考えている処だ。まぁ、どちらも先のことと「ぁぁあ、それは」なる「おい、エミス。いい加減にしてくれ」・・いや、準備ができ次第開始するとしよう。窓口はエミス、ザラップ。適当な者を見繕ってくれるか?」


「え、あ! はい! そ、そうですなぁ。この老骨めにお任せください。適当な者におし、てもらいましょう!」


『は。十数名ほど手配いたしましょう。・・・つきましては、引き続きタマ様をお借りしても?』


「あぁ、そうだな。それにしてもいつも負担をかけるが、よろしく頼む。さて、他に質問は?」


 先ほどからの熱気がひとまず収まったようだ。

 それに胸をなでおろしながら、横を見る。

 両脇をルッセイとザラップに抱えられたエミス爺様も多少は落ち着きを・・・いや、まだ、ちっと怖い雰囲気を纏っている。

 これで、先送りと言えば、その先はどうなるか分かり切っている。

 ここに居る半数以上がダンジョン協会に雪崩れ込み、開始早々、許容量オーバーでパンク、機能不全になっていたに違いないのだ。

 なんせ、ここを作り替えてから作った組織である。

 つまりは、外側はできても中身が伴っていないわけで・・。

 中の人やそれに必要な道具についてはタマとザラップに丸投げして・・・ん?

 あれ? うちってザラップさんが居ないと回っていかないんじゃぁ?

 ・・・! 考えても仕方ないな! うん!

 と、やっと次の人が決まったようだ。


「い! はい! 俺だ! 俺! よし! 俺は職人組合のだ! 主様! 一つ聞きてぇ! 共有のってのは誰でも使えるものか! 特定の数人で使えるか?!」


 ・・・・ん? ・・・え? 共有の? うん?

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