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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
107/117

80.


「だが、主の考えを聞き終えた我は、騎士団だけでは行えない事だと気付き、ここに居る者たちの助力を仰ぐことにしたのだ。もう一度お願いしたい。この主の考えを現実にするために力を貸してくれないだろうか」


 ・・・・・・やっぱりこの人誰ですか?

 というか、会場の人たちはオォォォッと雄叫びの様な返事を返してきて。

 暑苦しいと言ったらありゃしない。

 その・・空気に流されやすいというのは考え物である。


「おぉ! 力を貸してくれるか! それはありがたい。では、主の考えを聞いてもらいたい。一つ! ダンジョン機能による監視体制の確立。一つ! 住民への速やかな警告及び避難体制。一つ! 防衛時の集団戦闘の確立。一つ! 海の中に人為的に岩礁の建造。この四点を行う事で入り江の者たちの安全を格段に向上させることができるだろう!」


 言葉に合わせて、一行ごとに文章が浮かび上がる。

 説明に近い絵は無いが、先生の話で何が書かれているかは分かっているようで、首を捻る者は見受けられなかった。

 そして、拳を振り上げ、一旦言葉を切る先生。

 その余韻を楽しむかのような間。

 会場の幾人から発せられた疑問の声で会場はざわめきだして。


「さて、今のままではどうしてそうなるのか、今までと何が違うのか、分からない事ばかりだと思う。まずは個々について説明していこうと思う。最初は ”監視体制” について話そう。今までは目視での発見、監視する体制をとっていたが、これでは後手に回ること多かった。ここでダンジョンの機能としてある【トーミキョー】を使う」


 ・・・・・・・ん? 今何と? トーミキョー?

 って、横に別の字が・・・ええっと遠見鏡・・・・あぁ・・なんか、どんなものか分かった気がする。

 

「これは侵入者を映し出し、その動向を監視する機能であったが、起動と維持によるポイントの消費が激しく、緊急時と判断されたときのみの使用となっていた機能である。騎士団であれば、一度は聞いたことがあるだろう。だが、主の話では、使用範囲と機能を抑えた形であれば、ポイント消費はそれほどではないとの事。で、あるならば、この機能で、入り江の町中心部から10㎞の範囲、それと洞窟エリア3階の門へ通じる道を常時監視しようと思っている。また、緊急時のみ、ダンジョン内部でこの機能を発動する。また、この監視体制に伴い、それに従事する部署を作る事とした。まずは騎士団内部にその部署を設置。後にこの部署を切り離す事を予定している。以上だが、何か質問はあるだろうか?」


 その言葉にざわついていた会場で数名手を上げる。

 先生はその一人の方へ札を飛ばし、その人の前まで飛んでいき。

 驚くことなく、その人はその札を取る。

 それを口の前に持っていき。


「あぁあ・・・商人組合のもんだ。質問はだなぁ。この話に騎士団以外に関わることがあるかってことだ。聞いてりゃ、それは機能の一部譲渡で事が済みそうだと思うんだがねぇ」


 拡声器の様な機能のお札らしい。

 ガラガラ声が部屋の中に響き、反響してたりする。

 少々聞き取りにくい。


「あぁ、そうだな。今回は機能の譲渡ではなく、専用の部屋を予定している。これにより一々譲渡の手間を省くと共に悪用できない処置を施す予定だ。そして、予定としては、部屋数は3つか、4つ。後々、機能の追加や別の用途で使用することも考えている。まぁ、まず、商人と職人に頼む事と言えば・・・・備品の調達に協力していただきたい」


「なるほど。色々他にも聞きてぇことはあるが、ほれ、次の奴んとこ、飛んでけ」


 商人と名乗った小柄な小父さんは札を真上に飛ばし、真っすぐ壁際の控えめに手を上げる男の所へ飛んでいった。

 騎士団特有の鎧を着たその男は飛んでくるとは思ってなかったのだろう。

 横に居る団員にわき腹を小突かれて。


「わ! あえ? わぁ。っと、わ、私は騎士団しょっぞくの者です。えっと、その、入り江の町の中心から10キロの範囲と言いましたが、それは海だけの監視でしょうか! それとも、地上の方・も・・なのでしょうか!」


「崖の上という事なら、その通りだ。ただし、その範囲に入った人種の集団を簡易的に示す物を考えている。よって、対象を目視で確認する必要は出てくる。また、凶悪な鳥、獣に関しては、今まで通り、目視での発見、監視、および駆除を狩人にお願いするつもりである。これで答えとなったかな?」


「は、は、はい! ありがとうございました! えっと」


「次の奴、悪いが俺はそろそろ先の話が聞きてぇ! 他に聞きてぇことがありゃ、いつもんみてぇに書面にして出してくれねぇか!」


「そうだな。皆もそれでよろしいか?」


 数人が手を上げ、その団員はオロオロとしながらも札を飛ばそうと振り下げたとき。

 会場内から拡声札を使ってないのに大声が響き。

 先生の言葉に頷く会場。

 すると、拡声札は団員の手からスルッと抜け、先生の方へ飛んでいき。


「では、次に住民への警告と避難について・・・・なのだが、これについては私もまだわかっていない。そこで、主に直接説明していただこうと思う」


 私の前に留まっていた。

 えっと? なに?

 今何つった?

 説明しろ?

 何を?


「主よ。理解できなかった愚かな私にもわかるよう、もう一度懇切丁寧に説明してほしい」


 笑いをこらえたような表情でそんなことを言う先生。

 はめられた・・・・のだろう、だぶん。

 笑顔は崩してないつもりだが・・・・まぁいい。


「なるほど。・・昨日の説明では分かりにくかったという事だな。それはすまなかった。では、レイオードに変わり、我が説明しよう」


 と、いったものの・・・。

 どうやって説明しよう・・・・・。

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