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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
106/117

79.

先生の独演会の始まり、はじまり?


「さて、食事は堪能できただろうか! この度、用意した料理は様々な種族が祝いの席で用意する料理である。いくつかは知っている物もあっただろう。だが、知らない物も多かったと思う。かく言う私もここに並ぶ多くの料理を今日初めて口にした。さて、なぜそのようなことを言うのかと思う者もいるだろう。これは主のご意向によるものである」


 先生が前に出たと思えば、演説を始めたようだ。

 私も笑顔を作り、前を見。


「主は言った! この地に何か起こった時、一番大事なことは生き残る事だと! では、生き残るには何が必要か! 戦う力? 身を守るすべ? それも大事だろう。だが、それよりも大事なことがある! それは食べ物を見つけ出す事だ! どのような地でも食べ物が無ければ生きてはいけぬ。どのような物を口にして良いのか。どのような調理法をすれば食べられるようになるのか。それを知っているのと、知らないのでは生き残れるか否かも変わってこよう!」


 一呼吸置いてから言った覚えのないことを言い出す先生。

 いや、なに!?

 何言いだすの!?

 だが、ここで口を挟むのは空気的に出来そうもなようで・・。

 引きつりそうな顔を何とか押しとどめ、笑顔に見えるようにして。


「とはいえ、見知らぬ物を口にするというのは勇気がいる行為だ。そこで、今回のこの席のように、それぞれの種族の料理を集める祭りを開催しようと思っている。これで、まずはこの地で食べられる料理を知り、食材を知り、そこから新しい料理を作り上げる場となる事を願っているとの事だ! 開催予定は春の新春祭、夏の半ば、秋の収穫祭、そして、先日せんじつ行った冬の再誕祭。その中の一イベントとして行おうと思っている」


 いつの間にか日程決まってた!?


「・・・だが! 祭りが行えるかどうかは、まずは先日のようなことが起きようとも簡単に対処できてこそではないか! と、主もお考えである! そしてその折、いくつかの考えを教えていただいた! 戦いについては素人ゆえの素朴な考えであるが、それゆえに気付かされる物だった! 我はこの感動を皆と分かち合い、主の考えを現実にしていく手伝いをしてくれないだろうか!」


 お、お~い。

 先生?

 なんかキャラ変わってません?

 てか、何?

 私、持ち上げられてから落とされて、持ち上げられたの?

 あの、素人って、そりゃ、戦闘経験なんて無いけどさぁ!

 それに、ここの常識みたいな警備体制なんて知らねぇよ!

 そんな事を考え、異様にテンションの高い先生と会場に引きつつ。


「ハァー、まったく何を熱くなっているんだ。昔よりも落ち着いてきたと思ってたのだがなぁ」


 聞こえてきたルッセイの声。

 呆れが見え隠れする言葉に私はどう反応していいのか分からない。

 いや、待て、待って?

 あれは元々の気質なのでしょうか?

 開いた手を高々と上げ下ろしながら手をグーにしていく先生。

 それに合わせたようにざわついていた会場が静かになっていき。


「皆にも集まった理由が分かっていただいたところで、主からの提案をここで話させていただく。さて、皆も知っての通り、ここへ入るには二つの道がある。一つは洞窟を通り抜ける道だ。だが、今はまだ魔素の影響が色濃く通る事の出来ない。それにこの道には騎士たちの堅固けんごな守り、その先にはまだ予定ではあるが、狩人たちを中心とした町があり、その先もダンジョンならではの防衛設備によって町や村を守る準備はできている。ダンジョンの性質上、必ず最終的にはこの城まで続くようにはなるが、それでも住人たちを危険にさらす危険性は少ないだろう」


 先生が話し始めたときからかわいらしい絵がコアが出した画面に移される。

 曲がりくねった道とその先に門と兵士、その向こう側に言えと武器を持った人、でいくつかの罠の絵と城が筒状な物で一纏めになった絵だ。

 その道の先から、剣だろうものを振り上げた侵入者が足を広げたり閉じたりしながらピコピコ進み、最初の門で止められる。そこに別の侵入者がやってきて門を突破しても、家の近くの人に倒され、次に現れた侵入者はその先の罠にかかって網に捕らえられる。

 映像はそれだけだが、つまり侵入者が来ても、住人たちに被害が出る前に逃げ出せると言いたいのだろう。

 

「問題はもう一つの道。海からの道だ。近年多くの住人が攫われていることは皆も知っている事だろう。出来うる対策は取ってきたつもりだった。だが、昨日、主から聞かされた対策に曇った視界が晴れるような思いをした」


 あれぇ?

 先生ってこんな人だったっけ?

 まるで、劇場の主役を脇役になってみている感覚がしながら、一々大げさな動作で力説していて。

 それを見逃すまいと会場に居る皆は注目しているようだ。

 うんっと、昨日何話したっけ・・・。

 ただ当たり前にできる事を話しただけのはず。

 ダンジョンの検知システムを使って近づいてくる船の確認とか。

 人工的な岩礁作って侵入経路を狭めるとか・・・こういうのは見えるように作るとか。

 ちなみに人工的に作るなら防波堤として機能するのと港の役割を持つやつを考えている。

 他には・・・集団戦術を徹底して教えるとか。

 緊急時の警告方法と避難路の確認。

 あとは、それを体にしみこませるための方法とか。

 在り来たりだろう事しか話していないつもりである。

 ・・・・・・・在り来たりだよねぇ。

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