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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
104/117

77.


「ルッセイの答えになるか分からないけど・・・・もし食糧難になった時、自生している物で食べれる物があると分かっていれば、それを食べて生き残ることができるよね? まぁ・・・まず食料が全くない状況になる事自体、考えられない状況かもしれないけど・・・・・。それでも食べられる物を知っていると知らないじゃ、その時の対応が変わってくるはずだ。 まぁ、似た物でも毒を持っていたリして、食べられないなんてこともあるし、そういう危険な物と食べられる物の違いを見分け方も調べないといけないし。そういった物を絵付きの本・・・巻物? まぁ、そんな物にして住んでいる人たちに配るってこともしても良いなって。あ! それと、月ごとにそう言った物を採って食べる・・行事を行うのも良いよね! まぁ、まずはできる事から・・・そうだねぇ・・・・それぞれの種族の祝い料理や家の家庭の味を食べ比べる事から始めようか」


「・・・・・ん? それはどういう事でしょうか?」


「何が?」


 感心したといった雰囲気だったが、そこでベンノが疑問を挟む。

 はて?

 変なこと言っただろうか?


「最後の事です。つまり私たちが食べた事の無い物を彼らは食べていると?」


 ベンノはその場にいる人々を見渡しつつ言うと、それに数人眉間にしわを寄せつつ、同意するように首を縦に振った。

 あぁ、そこに引っかかるんだ。


「ん・・・まぁ、あると思うけど? まず住んでいる環境が違うでしょうに。なら採れる物だって違ってくる。魚だって川と海では処理の仕方が違うだろうし、足の速い・・腐りやすい物は取れた所でしか食べられていないとか、前処理が大変で他では食べられてない物だけど祝いには食べる物とか・・・・・・あると思うけど?」


「・・・・・そうなのですか?」


「いや、俺に聞かれても知らねぇぞ?食べもんは出されればなんでも食うからな・・・」


「んん・・・じゃぁあれもそうかなぁ・・・初めて食べたもんだしなぁ」


「んな!? そうなのかい! どれだい?」


「そりゃぁ、アレだ、アレ。なんつぅたかな・・・・ほれ、いろいろ入れて・・薄皮の焼いたヤツ」


「・・・・・・・そうなのかい? おっとぅさんはそんな事言ってなかったんだけどねぇ」


「とぉちゃんはお前んとこのかぁちゃんとおんなじとこ出身だしな。入り婿なんだよ。とぉちゃんも」


「そ、そうだったのかい?何というか・・言ってくれればよかったのに」


「かぁちゃんの飯はおいしいからな! 文句ねぇよ」「もう! あんたったら!」


 笑顔で言うブライムにエミールは恥ずかしがるように体を揺らしつつバンバンとブライムを叩き・・・。

 誰か止めてくれ・・・。

 てか、塩! 塩もってこい!


「ごほん! まぁ、主殿の話は分かりましたなぁ。それとそこの二人。痴話言ちわごとは後でしてくれるかのぉ。・・・とはいえ、ブライムはそうぢゃったな。外からの入り婿。ゼラールの後押しがあって、であったのぉ。信憑性が出てきましたなぁ。ルッセイ殿」


「あぁ、言われてみれば、陸の物はあまり口にせんが、それでは、いざという時に困るという事か。主殿の話身に沁みました。なるほど。大切なことのようだ」


 ・・・・・あれ?

 本当に分かってますか?

 ・・ま・・・まぁ、良いかな?


「そ、そう? なら次、防衛の立てな」パァン!


「主殿。本日はもう遅い。主殿の体に障っては・・。それにこのたびの話、少々話し合う時間を頂きたい。つきましては、続きは後日といたしませんか?」


 音のした方を見れば、ルッセイがにこやかに笑っていた。

 だが、なんだか怖いんですが・・・・・。

 

「そうだな。ルッセイが言った通りだ。続きは明日の昼にでもすれば良いだろう。それにシャン殿もそちらの二人も来たばかり。疲れが出てしまってはいけない。どうだろうか? シャン殿?」


「・・・! お心遣い感謝いたします。お言葉に甘えてこの場は辞させていただきたいと」


「そうか? では今日はこれまでとする」


 それを合図に階層主たちから順に部屋を出て行き、最後にシャンさんと二人の連れが・・・。

 て、あ、そっか。

 警備体制や国の内情の話なんて、部外者に聞かせれる話じゃないって事。

 そりゃぁ、怒るわな。

 失敗、失敗・・・・・・は!

 う、後ろが怖い。



 ~・~・~・~・~・~・~・~



 ・・・・・・・・・・・

 さて・・・・これは何だろうか?

 気怠く回らない頭を頑張って起こしつつ、これまでの、昨日の会議の後からの事をもう一度思い出す。

 あれから就寝前まで先生にこってり、ねっとり、絡み酒の様な繰り返しで小言を言われつつ、事前に話せとあの後言おうとしていた内容を聞き出され。

 いつもより怠いけどがんばって起きれば、いつものようにメイドさんたちに着替えさせられ。

 そのまま運ばれ座らされた先。

 そこは謁見の間であった。

 いつもする食事してる控室ではなく、謁見の間。

 だが、そこはいつもとはずいぶん雰囲気が変わっていた。

 言うなれば、披露宴会場か、政治家の献金パーティーと言った会場になっていたのだ。

 どちらも見た事無いけど・・・。

 それは、まぁ、横に置いとくとして、それにしても・・・おかしな会場だ。

 一つの場所に三つの異なる高さのテーブルに同じ大皿料理が乗っているのだ。

 その横にはいくつかの皿の塔が立っていて。

 ちなみにテーブルは騎士の皆さん、料理とお皿はメイドの皆さんがせっせと運び入れている。

 ただでさえ人が入る謁見の間だ。

 囲っている水路の中だけにセッティングされているが、それなりの広さなのである。

 ある程度間隔が開いているとはいえ、かなりの数になっている。

 ・・・・・・・怖いことに、料理が一つ運ばれるごとに一つだけ取り分けられ、私の前にある盆の上にその皿が置かれ・・・・それがもう10膳以上になっているのだ。

 少量ずつだとしても、これは多すぎる。

 ちなみに主食はそれとは別にバスケットに入ったパンを抱えたメイドさんが立っている。

 

 

「もう連れてきていたのか。なら、今のうちに食べておけ」


「先生・・・・・これは?」


「昨日言っていただろう? 食べ比べの場だ。と言っても、ここにあるのは何かの席で出される料理らしいが」


 ・・・・・・・うん?

 んん?

 ・・・・なんですと?

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