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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
101/117

74.

 前にもあったが、立体映像として表示された二つのダンジョン。

 一つは森とその下に三層ほどある物で、もう一つは前も見たここの全体図。

 それが円卓を囲む人の前に一組づつ、私の前に一組、そして円卓の真ん中に大きく一組表示されてる。


「まずはこれが主が持っているほこらだ。さて、まずは呼び方のすり合わせからだな。シャン殿。我々は洞の事をダンジョン、そしてぎょくをダンジョンの核、ダンジョンコア、仙人をダンジョンの主、ダンジョンマスターと呼んでいる。ここまでは良いか?」


 先生に合わせて絵が小さくなり、縦に洞、玉、仙人と文字が出て、その横にたぶんあれだね、当て字?

 というかあれだ、翻訳にかけたら出て来たような字が並ぶ。

 いや、うん。

 まぁ、そうかな。

 地下城、地下城核心、地下城城主・・・。

 そのまんまと言えばそのまんま・・・だよね。

 

「え、えぇ・・。まぁ。ディ・シャ・チョン・・・いや、ダン・ジョン・・ダンジョンですか・・・」


「そうだ。言いにくいかもしれんが慣れてくれ。まぁ、主の事は主と呼んでいれば間違いはない。それにダンジョンが洞の事と理解できていれば今の所問題はない。さて、ここで問題になるのがもう一つのダンジョンの方だ。こちらは別に呼ばれている。ダンジョンの事を森、玉の事を岩玉いわだまと呼び神様と認識している。大体の者は岩玉様と呼ぶ。そして主の事を岩玉様の使い、または使い様と呼ぶ」


「はぁ。・・そうですか・・・・」


「先も言ったが、主の事は主と呼べばいい。ただしダンジョンコアについては森に居る間は岩玉様と呼ぶように。ここだけは間違えないでくれ。今はかなりゴタゴタしていてな。何が切っ掛けになって争いが起こるか分からんからな。さて」


 そこで先生は言葉を切ると、合わせて目の前の森の全体図が前に出てくる。


「まずは皆も知らないだろうこっちの事情からだ。まずはこの森は主がダンジョン化させた物だ。元々の住民との交流をし調べた結果、森の端、崖の上からの長年の物の投棄。それにより派生した魔素・・シャン殿の言葉では邪気だったか? の上昇。それに伴い環境が悪化し食料が減少。そのために起こる食料を巡る争いの激化。それによってまた魔素の上昇が起き環境が悪化するという悪循環に陥りかけている事が分かった。ただ、主の前に数名居たらしい岩玉様の使いの言いつけを守り、食料を村々で分けることによって悪化を遅らせていたようだ。これが、今この森で行われている状況だ。あと言い忘れたが、この森のこの範囲がダンジョンであって森全体はまだ主の支配下というわけじゃないからな」


「ゆくゆくは森全体に広げるつもりではあるけどね。付け加えるなら、近々にここの森に住む部族を集めるように、ここの森の実力者たちに話を付けてある。そこで・・・この魔水晶、そして・・・・・この制限をしたダンジョンコアのどっちか渡そうと思っている」


 そこにあるのはそのままの物だった。

 魔水晶とコアよりも大きくタマやエアリアよりは小さいダンジョンコア。

 それを手の上で作り出してもらう。

 制限という意味を身をもって知っている先生たちはほぉっという声が聞こえるだけだが。

 リーさんと二人の甥っ子たちは目を丸くして手の上のダンジョンコアを見つめていた。


「先に言っておくがこれには自分の意思という物はない。そこで使う者は私が指定した者たちのみとし、その上で最大規模の制限といった様々な制限を施すつもりだ。その上でいくつかの条件を呑める者にこのコアを渡すことにしている。また、こちらの方はそれ以外の者たちに施す物だ。こちらは定期的に交換に応じる種族に渡すことを考えている」


「なるほど。自分に逆らわんようにするつもりか」


「あ、また。あんたは」


「・・・そうなのかぃ?ブライム。わたしにゃ、どうも何が良くて何が悪いのか分からんのだが」


「これは捉え方によるだろうのぉ。自分たちを助けてくれると思えるか。自分たちに鎖を付けると捉えるか。それはその者の考え方次第じゃろぉて」


「・・・・・・そぉか。・・・分からんが分かった」


「考えることを放棄するのはちっと悪い癖じゃぞ?」


「エミス爺さん。そこくらいにしてやれよ。まぁ、なんだ。よぉは、俺たちは頭の片隅にそういう事をこっちではしてるって分かってりゃいいってことだよな?」


「・・まぁ、そういう事かな。まぁ、時々こういう報告するし、何かこうしたら良いって事あったら教えてという事で」


「ほぉほぉほぉ。そういう事なら。にて、次はここの事でありましょう?」


 やはりここの進行役はエミス爺様のようだ。

 もう森についてはそちらで何とかしろという・・自分たちは関わりたくないという感じである。

 そして自分たちのことになると分かると一気に雰囲気が変わったのだ。

 さっきまでのだらっとした感じからビシッとした感じに。


「それじゃ、続いてこのエアリア神殿についてだな。シャン殿には軽く話したと思うが・・・・何から話せば良いか・・」


「リナちゃんが来た後にやった事やあった事で良いんじゃない?」


「・・そうするか。・・・・・うむ」


「あぁもぉ。そこまで考え込まなくても・・・。じゃぁ僕から話すね。リナちゃんがダンジョンマスターになってから9日目。前日にこっちの状況を聞き、このダンジョンを訪れ、手続きをしてこのダンジョンを支配下に納め、11日目に奴隷船の襲撃があり、12日目に祭りを行って、14日目に襲撃者たちの刑務を伝え執行中と。ちなみに着た直後から祭りまでの間に、このダンジョン内のもろもろの調整について行ったと、こんなもんかな」


 僕やったでしょっと胸を張るタマ。

 それに唖然としているその場にいる者たち。


「あ、主殿・・・ちなみに今日は何日目なのか・・いや、言わなくても」


「ん? 15日目・・だけど?」


 顔を上げれば全員がこちらを向いて・・て、え?

 いや、何で先生までギョッとした顔してるのさ。


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