若干を、つけてみた
とある夏休みの、とある街にて、交わされた少年たちの会話
「今日若干暑いね~」
「うん、若干暑いね」
「こんな日は、若干アイス食いたくなるわ~」
「若干食いたいのか、若干アイスなものを食いたいのか、若干どっちなんだよ」
「若干食いたいんだよ~、てか、若干アイス、ってなんだよ」
「若干アイスなんだよ、つまり、若干氷じゃない部分があるのさ」
「若干よくわからない」
「若干わかってるのならいいや」
「で、若干どうする、これからどこ行く?」
「いやいや、俺たち、いまから若干部活に行くんだろ?」
「若干部活って、部活じゃないみたいだな」
「行くんだろ?、さぼっちゃ、若干悪いし」
「若干なら、若干さぼっていいんじゃない?」
「若干サボるって、若干活動するってことか?」
「若干冗談。行くよ。てか、もう学校に若干着きそうだし」
「そうだけど......、ま、いいや。では、若干頑張りますか!!」
「おう、若干遅刻してるけど、若干頑張ろうぜ!!」
『若干』が、作者の中で、ゲシュタルト崩壊♪
このふたり、若干会話が噛み合っていませんね。