詩 さよなら 作者: 野井紫苑 掲載日:2010/07/28 今 境界線が引かれた 届かぬ思いは消え失せた それでも私は あきらめないことをおぼえたの 知らない街は 不安であふれてる だから 本を抱えて歩きまわるの 木枯らしが吹きすさぶなか 心地の良い場所を探して さよならという言葉は悲しいわ 別れを表すもの 別れの色はきっと青紫ね 日が沈んだ後の空の色よ それから紺色になり 漆黒の闇が世界を包むの 月や星はたぶんないのよ ただひたすら朝日が昇ってくるのを待つの 大丈夫 明けない夜はないって言うわ