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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第6章 海外へ

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第77話 マーケット

 第一層を攻略した夜、琴音先輩からメッセージが届いた。

 進捗の確認だった。


 正直に第一層を攻略して、明日から第二層に挑戦すると伝えた。

 そしたら、今フランスで"マーケット"が行われていると教えてくれた。

 マーケットはプレイヤー同士でアイテムの売買ができる。

 ショップよりも安く出店されているから人気もある。

 それにゲームの運営公認。

 いつ、どこで行われるかは運営から告知が出ないとわからない。


 このマーケットの目玉はショップでは売っていない珍しいアイテム。

 ポイントでの購入以外に自分が持っているアイテムとの物々交換。

 出店しているプレイヤーの欲しいものを持っていたら、価値が釣り合わなくても交換してもらえることもある。


 ちなみに、マーケットで揉め事を起こすと運営から警告が届く。

 それに加えて、世界中にその名が轟き、ゲームがしづらくなる。

 詳しくは知らないけど、実際にバカをした人がいたらしい。


 翌朝、マーケットにブルーを連れて向かった。

 琴音先輩にもらった位置情報を元にマーケットに着いた。

 普段は広場として使われている場所で、人通りは少ない。

 でも、今日はマーケットで露店みたいにテントがたくさん並んでいる。

 全てARだけど、ARKを通じて触れることもできる。


 それにほとんどの人がモンスターを連れて歩いてる。

 1体しか召喚していない人もいたら2体、3体と複数体召喚している人もいる。


 オレの足元では、気づいたらブルーが足下でプルプルしていた。

 ブルーが迷子にならないように、しっかり抱きかかえる。

 勝手に遠出して迷子とかになったら困る。


 ブルーの迷子対策もできたから、早速お店を見て回る。


 ほんといろんなアイテムが置いてあるな。

 あ、スライムゼリーっていうアイテムが売られていた。

 オレの腕の中でブルーがプルって反応した。

 欲しいのかなと思ったけど、このプルの感じ的に違う。

 ブルーの機嫌が悪くなる前に違うとこ行くことにした。


 低ランクの内は地味にありがたい品揃えの露店もあった。

 召喚石や装備のランダム召喚チケット、ランダムスキルの書。

 どれもショップで購入するより安い。

 こういうのを販売している人ってモンスターを強く育成することを目的としてない。

 可愛さやかっこよさを競うコンテストに出たり、ペットに近い感覚で愛でたりしている。

 だから、観賞用アイテムとか持ってたら物々交換に使えるけど、オレは持ってない。

 そういうダンジョンに挑戦していないから。


 欲しいけど、ポイントに余裕はない。

 まだ他にも露店はたくさんある。

 ランダム要素の強いアイテムより、特定の装備やスキルの書。

 そっちでいいのがあれば、買いたい。

 何も無ければ、ここに戻って来よう。


 少し奥に進むと、さっきの低ランク向けの品揃えとは正反対の露店があった。

 手が出ないけど、天使や悪魔の召喚石を取り扱っている。

 これでもショップより安いけど、特別人気のある露店ってわけじゃない。

 ある程度、モンスターを育成すると、新しくモンスターを召喚しても育成できない問題に陥る。

 今いるモンスターの育成を後回しにして、新しく召喚したモンスターに時間を使うことになる。

 それでも、買う人はいるから、こうして商品として並んでいるわけだけど。


 それにしてもさっきからブルーがルンルン(プルプル)だな。

 ブルーも楽しんでるみたいだし、よかった。


 いろんな露店を見て回っていると如何にも胡散臭い雰囲気のある露店にブルーが興味を持った。

 中でもモンスターの卵に。


 プルプルプルプル、プルプルプル、プルプルプル


 オレにモンスターの卵が欲しいと猛烈にアピールしてくる。

 モンスターの卵って孵化するまでにとにかく時間掛かる。

 それに産まれてくるモンスターはランダム。

 買うのに必要なポイントを考えると割高。

 正直、これなら召喚石の方がいい。

 マーケットで並ぶことが滅多にない超激レアアイテム。

 ……需要が無さすぎて。


 プルプルプル、プルプルプルプルプル


 うんうん、わかったから。

 買うよ、買う!

 しっかり卵の面倒見るって約束できる?


 プル!


 よろしい。


「すみません、モンスターの卵を一つ下さい」


「おお、随分と酔狂な人だな。こんな胡散臭い露店で、しかもモンスターの卵を買うとは!俺はありがたいけど。一つなら50,000ポイントだよ」


 いや、自分で胡散臭いと思ってるのなら、何でこのデザインに……


「ありがとよ!」


 プルプルプルプル、プル


 一つ5万ポイントってやっぱ高いな。

 ショップで買うよりかはかなり安いけど。

 ショップだと確か100万ポイントとかだった。

 でも、ブルーが嬉しそうにしてるからいいか。


 少しの間、卵を乗せてブルーが姿を消した。

 リーフィアたちのところに行ってると思う。

 そして、すぐに戻ってきた。

 卵はリーフィアかラグニアに預けてそう。


 プル?


 てへっ(プル)?じゃないよ!

 まったく今は良いけど、ちゃんと責任持ってよね。


 プルプル~


 他の露店も見て回ってると一風変わった露店があった。

 武器や防具を取り扱っているように見えたけど、実際はちょっと違った。

 お洒落装備アイテムを専門に取り扱っている露店。

 これは普通なら武器や防具を装備できないモンスターでも装備できる。

 ただ、お洒落専用のアイテムだから見た目にしか影響を及ぼさない。

 だから普通の武器や防具と違って、ステータスの上昇や武器スキルや防具スキルが使えない。


 厄介なことにブルーがプルプルし始めてしまった。

 これが意味することは一つ。

 ブルーがこの露店に興味を持ってしまった。


 恐れていた事態が起きてしまった。

 ブルーが興味を持つとさっきのモンスターの卵同様に買ってすぐはべったり。

 でも、すぐにリーフィアとラグニアのどちらかに預ける。

 預けるのはいいけど、果たしてブルーの元にそれが戻るのか。

 飽きて預けっぱなしにならないか。

 ちょっとモンスターの卵も怪しいし。


 プル、プルン、プルプルプル


 オレの腕からプルと抜けだし、プルンと着地したブルーは露店の商品を物色し始めた。

 露店の商品は全てARによって再現されているだけ。

 だからどれだけ雑に物色しても傷一つ付かない。

 ブルーがこうして商品を物色しても怒られない。

 はあ、この調子だとまともに戦力強化に繋がりそうなアイテムは買えなさそう。


 最終的にブルーは漆黒のマントが気に入った?みたいでそれを購入した。

 なんとそのお値段、10万ポイント。

 モンスターの卵の倍した。

 ちゃっかりマントを装備した状態でプルンとジャンプして俺の腕の中に収まった。

 可愛いらしくプルってするのを忘れずに。

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