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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第5章 常夏の白黒祭

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第61話 『闇の祭壇』に挑戦してみたいです!

 もしかしてリベリオンのギルドマスターってあのロザリア・ブラン?

 え、ちょっと待って。

 もし、そうならあのロザリアさんがギルドマスターのギルドと同じように鬼姫も注目を集めてるってこと?

 それも郁斗や莉菜みたいな有名人がいる以外の理由で。

 え、何で?

 理由がわからない。


「鬼灯が何で世間に注目されてるかわからないって顔してるな」


「当事者なら仕方ないかもね。鬼姫とリベリオンに注目が集まっているのは両ギルドとも将来有望だけど、ギルドマスターは対極だからね」


 対極?……ああ、なるほど。それは理解できる。

 オレのエースモンスターはスライムのブルーだけど、ロザリアさんのエースモンスターは最強種の竜。


「両ギルドは同じ日にモンスターニュースで大々的にプロフェッサーが取り上げてるからな。『あのロザリアが自らギルドを結成!それに対抗するかのように白黒(モノクロ)学園の1年生もギルドを結成する!!』って」


 ええー、何でそうなったの?

 全然意識とかしてない……

 てか、郁斗たちから話を聞かなければ、リベリオンのこと何も知らなかったんですけど!


「まあその感じは何一つ対抗意識燃やして無さそうだな。リベリオンが結成された次の日にギルドマスター決定戦なんてやってそのままギルド結成」


 あの、生保内先輩。

 それ、ただの偶然です。


「それにこれはさっき知ったことだけど、ロザリアから直接勧誘を受けた二階堂がメンバーにいる。当然、プロフェッサーならこの勧誘情報も把握してるだろうし、対抗意識燃やしてると思われても仕方ないな」


 いや、ホントに知らなかったし。

 対抗意識とかないし……


「これも運命だと思って頑張りなよ!まあ私はロザリアと一回だけトーナメントでバトルしたけど、負けちゃったけどね。てへっ」


 いやあ、その最後の言葉は余計です。

 柊先輩が負けるような人が結成したギルドと張り合う?

 ちょっと意味わからないです。


「まあこの話はこの辺で終わりにして、常夏の白黒祭について話に戻すけど、1年四人はどのダンジョンに挑戦したいとかあるか?」


「ああー、特に俺は無いかな」


「私も無いわ」


「私もありません」


 郁斗たちは挑戦したいダンジョンないのか。

 ここは無理を承知でお願いしてみるべきか。

 輝夜さんは『闇の祭壇』を攻略したら『遊楽園』について詳しい情報を教えると言ってくれた。


「オレは『闇の祭壇』に挑戦してみたいです!」


「「……っ!!」」


 オレの口から『闇の祭壇』に挑戦したいなどと聞けるとは思っていなかった。

 生保内先輩、柊先輩二人とも驚いたようなリアクション。


「……『闇の祭壇』か。なるほどな」


「うーん……これまた予想外だね」


 オレが『闇の祭壇』と口にしてからの生保内先輩の目線がめっちゃ刺さる。

 このメンバーで挑戦したらダンジョンはCランク相当の難易度になる。

 やっぱりDランクのオレたちにはまだ早いって言いたいのかな。


「薫くんはどう?」


「俺は良いと思う。上を目指す気概は伝わってきた」


「うんうん、そっかそっか。よし、他の三人は特に希望は無いみたいだし、チーム1は『闇の祭壇』に挑戦することに決定します!!」


 ……え?

 なんか思ってたよりも簡単に決まった。

 Bランクの先輩二人がいる状態での攻略は無理って反対されると思ったのに。


 郁斗たちからも楽しみって会話が聞こえてくる。

 オレと輝夜さんが会ってたこと、そこで話たこと。

 何も知らないのに。

 挑戦したいと思った理由を聞かずに受け入れてくれるんだ。


 その後、お互いに連絡先を交換して、雑談をした。

 1時間くらい一緒に過ごして解散した。


家に帰ってすぐ夕飯を食べて、今は部屋でくつろいでる。


 プルプルプルプル、プルプルプルプル


 相変わらずオレの膝の上でブルーはプルプルしてるな。

 今日はかなり機嫌がいい気がする。

 ブルーも常夏の白黒祭が楽しみなのかな。


 それにしても生保内先輩や柊先輩と同じチームなんて未だに信じられないよ。

 去年、偶然テレビ中継されていた生保内先輩のバトルを見た時なんてめっちゃ興奮したのを今でも覚えてる。

 他を寄せつけない圧倒的な強さで優勝していた。


 柊先輩のバトルは見たことないけど、噂では生保内先輩とは違った意味で圧倒的らしい。

 どんな風に柊先輩がバトルするのかも楽しみの一つだな。


 プルプル、プル、プヨプヨ


 そうだな、ブルー。

 俺たちも先輩たちに負けないくらい頑張らないとな。




 ◆◇◆◇



 解散した後、密かに連絡をやり取りして再び会う上級生二人。


「薫くんは初めての後輩くんたちどうだった?」


「ん?どうって言われてもな。まだ何とも」


「あはは、やっぱりか。まあでも、最終日まで脱落せずに乗り越えられたらいいね」


「たぶん無理でしょ。常夏の白黒祭はそんなに甘くない。実際に去年、一昨年と脱落者は後を絶たなかった」


 そう、常夏の白黒祭は白黒学園の名物イベントとして有名だが、実際は実力ある1年生ほど途中で脱落することが多い。

 かなり過酷なイベント。


 その一番の要因は、上級生との格の違いをマジマジを見せつけられ、己の弱さを思い知ること。

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