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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第5章 常夏の白黒祭

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第60話 顔合わせ

 常夏の白黒祭。

 白黒財団は《Let's Monster Battle》のスポンサーを務めていて、毎年開催している協賛イベント。

 常夏の白黒祭と秋の学園祭は学園の広報部がPVに使用し、《Let's Monster Battle》の宣伝やプレイヤーの支援など。

 これから高校生になる中学生やその保護者に向けて発信している。

 今年の常夏の白黒祭は例年以上に注目を集めている。

 7月の中旬に結成された話題のギルド鬼姫と白黒学園最強の二人が同じチーム。

 これだけで注目を集めるのは十分過ぎた。


 常夏の白黒祭では六人一チームで、リーダーは3年生、サブリーダーは2年生。

 今回は白黒学園が主催しているイベントだからパーティー制ではなく、特別にチーム制が採用されている。

 パーティー制だと上限は五人で、チーム制を採用すれば上限は六人になる。

 このチーム制はイベント限定の制度。

 普段のダンジョン攻略はパーティー制。

 ただ、同じギルドのメンバー同士なら例外的にチーム制でダンジョン攻略に挑戦できる。

 あとはゲームの運営に事前申し込みという手間が掛かるけど、より人数を増やしたレイド制も存在する。

 ただ、ほとんど使われた前例は無い。

 その理由がデメリットが大きすぎた。

 今では、使われない形だけの制度となっている。


 今日は常夏の白黒祭の前にチームのメンバーとの顔合わせがある。

 それでオレたちは白黒学園のゲーム室1に来ている。

 当然だけど、同じチームの上級生と顔見知りというケースは少ない。

 それに同学年のチームメイトですら見ず知らずの他人という人も一定数いる。

 同学年のチームメイトが全員仲の良い友達は珍しいくらい。


「ヤバッ、めっちゃ緊張してる」


「そうね。これから会うのは現白黒学園最強と謳われている二人の先輩だしね」


「はい。憧れの先輩方と会うのは緊張します」


「そうだね」


 なんだろう。すごく緊張してる筈なのにどこか落ち着いている自分がいる。

 絶対、これ、あれだよ。

 最高にすごい人とさっき会ったからだよ。

 それに最後 流れで輝夜さんと連絡先交換した。

 今になって思い返しても信じられないよ。


 コンコンコン


 突然、ドアをノックする音が聞こえてくる。

 そのすぐ後、ドアが少しだけ開いて隙間から女性らしき人物が顔だけ中に入れて中の様子を覗き見る。

 オレを含めた四人はみんな、「え、何?どういうこと?」と思った。

 すると、部屋の外からオレたちの心の声を代弁するかのように男性の声が聞こえてくる。


「琴音先輩、何やってるんですか?絶対にそれ後輩たちが戸惑ってますよ」


「だって、どんな子たちか気になるじゃん!」


「なら普通に入って行けばいいでしょ?」


「薫くんは乙女心がわかってないな」


「俺、男なんでわかりません。ささ、中に入って下さい」


 男性に急かされるようにドアの隙間から顔を覗かせていた女性が部屋の中に入ってくる。

 それに続くように男性も入ってくる。

 この二人こそが現白黒学園最強と謳われている柊琴音と生保内(おぼない)薫だ。


「悪いな1年生、戸惑わせて。俺は2年の生保内薫だ。一応、この前Bランクに昇格したけど、実力はCランク相当だと思ってくれ。常夏の白黒祭ではよろしく頼む」


「ええっと、私がリーダーを務める3年の柊琴音です!ランクは薫くんと同じBランク。そして()()()B()()()()だから。よろしくね!」


 ちょっと雰囲気が暗いくて目付きが鋭くパッと見では絶対に怖そうに見える黒髪の男性が生保内薫先輩。

 2年生にして3年生を差し押さえて最強の男と呼ばれているプレイヤー。

 対照的に雰囲気が明るく最初の謎行動さえ無ければ、すぐにでも打ち解けそうな茶髪でツインテールの女性が柊琴音先輩。


「琴音先輩、実力もBランクって何か含みのある言い方に聞こえたのは俺の気のせいか?」


「うん!薫くんの気のせい」


 すごい、満面の笑みでこうも自然と嘘をつくのか!

 柊先輩、いろんな意味ですごい!


「はあー、まあいいや。じゃあ、今度は1年が自己紹介してくれるか?」


 生保内先輩は、右手で髪をわしゃわしゃ掻きながら、柊先輩の言い分をスルーした。


 あ、そっか。自己紹介しないとだよな。

 事前に順番とか決めておくんだったな。

 どうしよう?


「えっと、じゃあ私から時計回りで自己紹介しましょ!私は姫島莉菜、ギルド鬼姫のサブマスターで、ランクはDです。よろしくお願いします」


「次は俺だな。俺は二階堂郁斗、Dランクです。よろしくお願いします」


「私はオリヴィア・ブラウン、アメリカから来ました。ランクはDです。よろしくお願いします」


「あ、オレが最後か。えっと鬼灯蓮です。ギルド鬼姫のギルドマスターで、ランクはDです。よろしくお願いします」


「よろしくね~。それにしても1年生がこの時期にDランクって優秀だね」


「確かに4人全員Dランクってすごいな。それに今話題のギルド鬼姫と同じチームとはな」


 今話題?あ、もしかして郁斗と莉菜が原因かな。

 凄腕ゲーマーで有名だった郁斗と読者モデルとして今も尚人気上昇中の莉菜。

 この二人が一緒にギルドを結成してるわけだし、注目は集めるよな。


「蓮、たぶんだけど、勘違いしてるぞ」


「え、勘違い?鬼姫に注目が集まってる理由って郁斗と莉菜みたいな有名人がいるからでしょ?」


「あ、やっぱり勘違いしてるわ」


「はい。ですが、これは仕方ありません」


 莉菜がこれ以上無いくらいに呆れ返ってる。

 そんな変なこと言ったかな?

 生保内先輩と柊先輩はなんでかめっちゃ笑ってるし。


「悪い鬼灯。マジで悪気は無いんだ。まさか無自覚だとは思わなかった」


「ホントごめんね。笑うつもりは無かったんだけど、つい、ね?」


 うーん、もしかして、オリヴィアや海夕もオレが知らないだけで有名なのかな?

 ……あ、わかった!きっと海夕がどこかのEトーナメントで圧勝したかなんかだ!

 郁斗や莉菜以外に話題を呼ぶネタが揃ってたわけか。


「今、世間では二つのギルドに注目が集まっている。一つは鬼姫。もう一つが、」


「ロザリアがギルドマスターの()()()()()だよ」


「琴音先輩、俺のセリフ取らないでくれるか?」


「ええー、今のは先輩に譲るとこでしょ?」


 リベリオンって郁斗が前に話してたギルドだよな。

 確か将来有望なプレイヤーを集めて結成したギルドとか。

 ん?ちょっと待てよ。ロザリア?

 この名前どこかで聞いたことある。

 有名なプレイヤーかな?

 でも、12神とかじゃないしな。


「蓮、もしかしてロザリアを知らないとか言わないよね?」


「え?そ、そんな訳ないじゃんか。も、ちろん、知ってるよ」


 ジーー、莉菜がめっちゃ怪しんでる。

 ヤバイ、ロザリアさんってホントに誰だっけ?

 莉菜たちのこの感じからして超有名人だと思うけど。


「ロザリアって言えば、俺あいつに直接、リベリオンに勧誘されたんだっけ」


「二階堂君、すごいね。ロザリアが直接勧誘するなんて。でも、なんで私と薫くんには勧誘無いのさ」


「現時点で強いプレイヤーは求めて無かったとかだろ?ロザリア以外のメンバーは全員Dランクだしな」


 生保内先輩が今ロザリアさん以外はDランクって言ったよな。

 ロザリアって人はCランク以上のプレイヤーの可能性が高い。

 あとちょっとで思い出せそうなのに……!

 あ、え、ちょっと待って。

 もしかしてBランクプレイヤーのロザリア・ブラン?

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