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第6話 2体目のモンスター

 ……勝ったよね?



 スケルトンナイトの姿はどこにも見えない。

 ボス部屋にはブルーしかいない。


 勝った。勝ったんだ!!


 プルン、プヨン、プルン、プヨン


 ブルーも喜んでる。


 リベンジしたいって気持ちばかり先走って気にしてなかったけど、オレたちFランクダンジョンを攻略したんだ。

 このFランクダンジョンを三つ攻略することがEランク昇格条件の一つ。

 まあ、まだGランクでFランクに昇格してないけど。



 次の瞬間、ボス部屋全体が虹色の光に包まれた。

 まるでダンジョン攻略を祝福しているかのように。

 中心には、虹色に光輝く宝箱が。



 ダンジョンを攻略すると宝箱が出現する。

 宝箱には銀色と虹色の二種類ある。

 銀色はレア度の低いものから高いものまでランダム、虹色は最高レアリティのアイテムのみ獲得できるとネットで見た。


 ブルーと一緒に宝箱へ向かう。

 今更だけど、ダンジョン攻略後はダンジョン内でもモンスターに触れることができる。

 宝箱を開ける前に頑張ったブルーをなでなでしたらクネクネした。

 可愛いな。



 さてと、気を取り直して宝箱を開けるか。

 ここのダンジョンの宝箱からどんなアイテムがドロップするのか正直、見当も付かない。

 一応、そのダンジョンに所縁ゆかりのあるアイテムがドロップするし、ブルーを強化するアイテムの期待できないかな。


 いざ、宝箱オープン!


【生前の血を獲得しました】


 生前の血?

 聞いたことないアイテムだ。


 高級感漂う小さなビンにドロっとした赤黒い液体が入っている。

 試しにちょっとだけ蓋を緩めてみると、鉄を舐めたような生臭さが鼻を突いた。

 慌てて蓋を閉め、一息ついてからアイテムの詳細を確認すると、「アンデッド系モンスター専用合成素材。合成する時は人類種のモンスター素材が必要となる」とわかった。


 これは合成素材として使えるのか。

 でも、一緒に人類種のモンスターを合成素材として使わないといけないのか。

 これは少し面倒だな。


 予想通り、ブルーには使えないアイテムだったけど、今 倒したスケルトンナイトには使えるんじゃないかな。



 よし、決めた。スケルトンナイトを召喚して2体目のモンスターにする。

 そうと決まれば早速、スケルトンナイトを召喚だ。


 ウインドウを目の前に表示させて、そこからモンスター召喚の項目を選択。

 召喚するモンスターはもちろんスケルトンナイト。


 目の前に魔法陣が二つ出現した。

 下の魔法陣からはボス部屋に入った時と同じドス黒い靄が溢れ、上からは血のような赤黒い液体が滴り落ちる。

 それが少しずつ人のような形に変化していく。


 魔法陣が消えると剣と盾を携えた骸骨の騎士、スケルトンナイトが佇んでいた。



 名前:名前未設定 Lv1

 種族:スケルトンナイト

 カテゴリー:一般種

 HP:150(+10)

 物理攻撃力:12(+1)

 物理防御力:10(+1)

 魔法攻撃力:0

 魔法防御力:5

 素早さ:8

 SP:0


《スキル》

『閃撃Lv1』『魂葬こんそうLv1』


 《武器》

 骸骨騎士の剣

『物理攻撃力+1』


 《防具》

 骸骨騎士の盾

『物理防御力+1』



「つっよ!!」


 え、ボスモンスターとはいえ、これは強すぎない?

 これでLv1?

 ……ブルーが弱かっただけかな?


 プル!?プルプル!!


 オレの足元でプルプルと大きく震えて猛抗議?してくる子が。


 ……あ、オレの気のせいかも。



 あ、ブルーが大人しくなった。

 えっと、気を取り直して、スケルトンナイトのスキルを確認しよ。


『閃撃』は斬撃を飛ばすスキルで、『魂葬』は与ダメ吸収のスキル。

 あ、『魂葬』って常時発動してる類のスキルじゃないのか。

 まあ、これ常時発動は強すぎるよね。


 閃撃を使えば遠距離攻撃もできるけど、盾持ちだし、今は物理特化で育成する感じかな。

 そうすれば、これまで以上にブルーが魔法を使って戦いやすくなる。



 明日は待ちに待ったあれがあるから、今日はもう帰るか。

 スケルトンナイトの名前は一旦 保留で。

 ちょっと今いい感じの名前が思い浮かばない。


 家に帰ったオレはドロップアイテムの確認をして、生前の血以外は全部ショップで売った。

 スケルトンナイトへのリベンジに燃えていたから全然気にしていなかったけど、かなりゾンビを倒してたっぽい。

 今日だけで300ポイント近く増えた。


 でも、これで仲間にしたモンスターは2体。

 あと1体仲間にすれば、Fランクへの昇格条件、『モンスターを3体仲間にする』をクリアできる。

 3体目を捕まえたらFランクプレイヤーのみが出場できるFトーナメントにも出られる。

 その為にもブルーたちのLv上げを頑張って、もっと強くならないと。






 遂にこの日がやってきた。

 今日は高校の入学式。

 オレが通うのは白黒(ものくろ)学園。

 ここは『Let's Monster Battle』を行うプレイヤーに対するちょっとしたサポートがある。

 例えば、大会などに出場する時は学校を休んでもOKとか。

 ランクの高いプレイヤーになればなるほどそのサポートは手厚くなって、最終的に単位の方もどうにかしてくれる。


 もちろん、オレはゲームをやりたいから白黒学園への進学を決めた。

 ……倍率はエグかったけど。


 まあ、なにはともあれオレ以外にもゲームをしてる人はたくさんいるから仲良くなれたらいいな。



 そんなこんなで入学式も残すは学園長のありがたい話だけとなった。


「皆さん、まずは入学おめでとう!これからは楽しい高校生活が幕を開けることでしょう。――白黒(モノクロ)学園では『Let's Monster Battle』のサポートが日本でもトップクラスに充実していると言っても過言ではありません。また、我が校の卒業生には、世界最強のプレイヤー十二人、通称"12神"の序列1位として君臨する彼女を筆頭に実力者が多数存在します」


 それからも長い長い学園長の話が続いたけど、正直、覚えてない。


 学園長の話が終わって入学式も終わりを告げた。

 その後は各クラスに別れてこの学園についての説明や自己紹介がある。


「ほ、鬼灯蓮です。え、えっと、モンスターはスライムのブルーです。よろしくお願いします」


 なぜかくじ引きで自己紹介の順番を決め、トップバッターになってしまった。

 番号順だと思って、他のみんなの自己紹介を聞いてから何言うか考えようと思ってたのに……



 それからみんなが自己紹介をしていった。

 その中でも二人だけ気になる人がいた。

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