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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第4章 ギルド結成

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第56話 天使

 未だに『覆海』の効果は続いている。

 これが続いている限り、マリンの有利は揺らがない。


「来い、コン!」


「一気にいくよ、マリン、『アクアトルネード』!」


「コン、『稲荷の境界線』!」


 コンが召喚させると同時にマリンが仕掛けた。

 コンは自分で意図して境界線を超える。

 そうして『アクアトルネード』に被弾する直前にマリンと居場所を入れ替えた。


 ここで『覆海』が時間切れとなり、マリンはコンの集中攻撃であっさりと倒れる。


【マリン DOWN】


「降臨せよ、エルナ!」


「コン、『稲荷狐の祟り』『稲荷狐の祈り』『影分身』『陽炎』『蜃気楼』!」


 エルナの召喚と同時にコンもスキルを使う。

 ここで祟りと祈りを使うことでエルナにはデバフをコンにはバフを付与した。

 しかも、このデバフはエルナの『キュアヒール』でも解除できない。

 その上、フィールドはコンの幻影で支配されている。


「対策くらいちゃんと考えてるよ。エルナ、『ロックオン』『シャインランス』!」


「コン、『狐火』で撃ち落とせ!」


 必中効果が付与された『シャインランス』を全て『狐火』で撃ち落とした。

 しかし、その直後に影分身が全て消滅し、コン本体もダメージを受けた。


「……ブラインドか」


「正解」


 エルナはシャインランスを目隠しにして『スターフレイムショット』を放っていた。

 必中効果のあるスキルを前にコンが逃げ惑うという選択を取らない。

 必ず相殺してくると考えて。

 それが今回、うまく決まっている。


「エルナ、『ファイアボール』!」


「コン、躱せ!」


 空を飛ぶエルナに対してコンはかなり苦戦している。

 今は『陽炎』と『蜃気楼』で粘れているが、いずれ時間切れとなる。

 実質的に時間切れまで粘れば莉菜の勝ち、それまでにエルナを倒せたら郁斗の勝ち。

 だが、コンには遠距離攻撃の術が『狐火』と『鬼火』しかない。

 莉菜もそれをここまでのバトルから理解している。

 危険を犯してまでエルナが苦手とする近接戦をする理由がない。


 エルナ、コン共に無理にせめることをせず、膠着状態が続く。

 ここで『陽炎』と『蜃気楼』の効果がここで切れ、コンを守る幻影は消えた。


「エルナ、ここで決めるよ!『スターフレイムショット』『シャインランス』『シャインアロー』『フレイムアロー』『フレイムランス』『ファイアボール』『スターバースト』!」


「躱せ!コン」


 フィールドを縦横無尽に動き回ってとにかくエルナに的を絞らせない。

 それでも全ての攻撃を躱すことはできなかった。

 何回か被弾したが、なんとかギリギリの所で耐えた。

 しかし、コンの残りHPは残り3割ほど。

 次の集中攻撃を耐えることはできない。

 郁斗はそれまでにどうにかしないといけない。


「こうなったらコン、『狐火』『鬼火』!」


 ヤケクソになって反撃に出るが、エルナには当たらない。

 ブルーみたいに多彩な攻撃スキルで翻弄できるわけじゃない。

 コンは妖術を使って相手モンスターを翻弄して少ないチャンスをモノにする絡めて系のモンスター。

 こういった正面からのバトルを苦手としているモンスターだけに、この局面からの逆転は厳しい。


 そしてエルナは全てのスキルのクールタイムが明ける。


「エルナ、今度こそ決める!『スターフレイムショット』『シャインランス』『シャインアロー』『フレイムアロー』『フレイムランス』『ファイアボール』『スターバースト』!」


「頼む、コン!!!!」


 先ほどと全く同じ流れ。

 エルナが空中から一方的に攻撃して、それをコンが精一杯躱す。

 コンにはかなり不利な状況で、今も被弾によってコンのHPは削られている。


 コンのHPが残り僅かとなり、あと一撃で倒れる。

 ここで郁斗は動いた。


 エルナの『スターバースト』がコンに当たる直前、コンとエルナの居場所がチェンジする。

 コンは防戦一方に見せて気づかれないように『稲荷の境界線』を発動し、踏み越えていた。

 あまりに一瞬の早業だったので、誰も気づかなかった。

 エルナも突然、自分の位置が入れ替わり、ダメージ0だが、『スターバースト』に被弾したことで困惑する。


「今だ!『狐火』『鬼火』『火輪跳』『紅蓮の誓い』『二尾の焔』『焔爪』『火輪跳』!!」


 取得している攻撃スキルを総動員して空中から勢いよく落下してエルナに襲いかかる。

 コンの最後の反撃は見事に決まった。

 確実に全てのスキルを使い果たしたエルナに直撃したが、その最中、エルナは冷静に『プチヒール』を発動させていた。


 コンは驚異的な粘りで再びワンチャンス作ろうとしたが、最後は『ロックオン』からの『スターバースト』が直撃。


【コン DOWN】


 コンの攻撃力がもう少し高ければ、或いはと思えるバトルだった。

 エルナに回復魔法を使われる前に一気にHPを削り切る。

 最後、全力を尽くしてそれができなかった時点でコンの勝ち目はなかった。

 郁斗は前々から攻撃面が課題と考えていた。

 これまで誤魔化しながら戦ってきたが、それがここにきて露呈した。



 ◆◇◆◇



「『稲荷の境界線』って使い方次第では戦況が一気にひっくり返るね」


「はい、初見だと対応するのは不可能です」


 そういえば、『稲荷の境界線』で郁斗はオリヴィアに逆転勝利を収めたっけ。

 あれに対応しろって言うのは無理あるし、初見じゃ仕方ないよな。


「……これでギルドマスターは蓮か莉菜で決定ね」


 ……え、ん?

 あ、そっか。

 オレと莉菜が3勝1敗で勝率が同率1位なのか。

 ……まあ、あれだよ。

 ギルド作ろうって提案した莉菜がギルドマスターになるでしょ。


「……これ、私と海夕のバトルって意味ありますか?」


「いいんじゃない?私、個人的にオリヴィアとはバトルしてみたかったし」


 それからオリヴィアと海夕のバトルが行われた。

 バトルはかなり一方的でカーラが無双した。

 ニュクスの『黒杖解放』はエルナと同じで空を飛び回り、魔法を撃ち落としで対抗してた。

 手数ではエルナに劣るカーラだったけど、『悪魔の祝福』から『ナイトメア』のデバフがかなり大きかった。

 あれでカーラの被ダメが抑えられていた。


 ニュクスの解放スキルが時間切れになると、あとは淡々とした作業みたいな感じだった。

 空中からカーラが永遠と攻撃を繰り返して、クールタイムが明けると『ナイトメア』を放つ。

 そうして、オリヴィアが勝利した。

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