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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第3章 タッグEトーナメント

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第32話 一回戦

 遂にこの日がやってきた。

 今日、明日と2日間かけて行われるタッグEトーナメント。


 オレは白黒(モノクロ)学園の代表生徒として郁斗とペアを組んで出場する。

 今は目先の一回戦を勝つことだけ考える。


 当然だけど、相手はEランクプレイヤー。

 それもLvと経験でオレたちを上回る人たちばかり。

 つまり、ダンジョンの宝箱もたくさん開けている。

 虹色宝箱から出たアイテムでモンスターを強化している人も中にはいるはず。

 いくらブルーが強くなったとはいえ、油断はできない。


「お、蓮!久しぶり!」


「え?郁斗!?久しぶり」


 ビックリした!

 急に声掛けられて誰かと思ったよ。


 タッグEトーナメントの会場に着いて、この後どうやって郁斗と合流しようかと悩んでたけど、あっさり見つかってよかった。


「蓮はあれからどうだった?どうするか何も決めてないみたいだったけど」


「学校を休む連絡を市川先生にした時に『追憶の回廊』に挑戦したらどうかってアドバイスをもらって最初はそこに挑戦したよ」


「『追憶の回廊』か。あんまし人気の無いダンジョンだよな?まあ、それはいいか。成果はあったのか?」


「うん、それなりに。攻略した後は『豚蜜』に挑戦したりもしたよ」


「ああ、蜂蜜大好きハニーオークのダンジョンか!『静寂の魔巣』と比べてどうだった?」


「うーん、どうだろう……。個人的には『静寂の魔巣』の方が攻略難易度が高かった印象かな」


『静寂の魔巣』はエリアが三つあって、それぞれにエリアボスがいた。

 最後には理不尽の権化ドライアドもいた。

 あれに比べたらハニーオークは正直、弱いかな。


「郁斗の方はどうだったのさ?『妖魔の社』でコンのLv上げに取り組んでたんでしょ?」


「まあ、ボチボチかな。……それより、トーナメント表見たか?」


 完全にはぐらかされた気がした。


「さっき見たよ。予想通りかな、莉菜とオリヴィアのペアと戦うのは決勝戦」


「そこまで互いに勝ち上がれればの話だけどな」


 そう、決勝戦まで勝ち上がる。

 口で言うほど簡単なことじゃない。

 初めてEトーナメントに出場したプレイヤーが優勝するケースはかなり稀。

 互いに決勝戦まで進む可能性は正直、低いと思う。


 Eトーナメントは規模が小さいから白黒学園の新入生代表トーナメントみたいに開会式は行われない。

 だから、時間になったらすぐにバトルが始まる。


【時間になりました。鬼灯蓮&二階堂郁斗、第一アリーナにて一回戦を行います】



【バトルSTART】


「出でよ、ブルー」


「来い、コン」


「おいで、シャドウ」


「お願い、リーパー」


 幽霊っぽく見えるからシャドウはレイス系のモンスターか。

 シャドウは杖を装備しているし、魔法がメインって感じかな。


 リーパーは両手で大鎌を持ったスケルトン。

 物理攻撃がメインのモンスターって感じかな。


 明確に前衛と後衛が分かれているように見える。

 こっちは連携とかあんまり期待できないし、向こうの連携力次第では厳しいバトルになるかも。


「相手は白黒の代表生徒。対策は万全だけど、油断大敵」


「わかってる。白黒の代表生徒は毎年強いからね」


「対策が万全?ならこれもか?コン、『稲荷狐の祟り』『稲荷狐の祈り』」


「ブルー、『プロミネンス』!」


 コンは解除不可のデバフを相手に、バフを味方に付与する。

 ブルーは『電光迅雷』で速攻決めたいけど、あえて『プロミネンス』でいく。


 例年、白黒学園の生徒はかなり警戒される。

 だから、新入生代表トーナメントでいろいろと分析されている。

 オレは新スキルをできる限り温存して、勝ち進んで強敵と当たった時の切り札にしたい。


 オレとは違って郁斗はいきなり新入生代表トーナメントで使っていなかったスキルを使った。

 それで相手は困惑しているけど。


「くっ……!。デバフの強制付与。新入生代表トーナメントじゃ使ってなかったスキル」


「新しく取得したスキルね。でも、それだけなら問題ないわ」


「コン、『陽炎』」


「シャドウ、『影渡り』『影交換』」


「マジかよ……」


 一瞬でコンの『陽炎』が破られた。

 対策されていたとはいえ、こうもあっさり……


 シャドウが『影渡り』というスキルでコンの背後まで一瞬で移動する。

 正に瞬間移動だった。

 幻には影がないからこれだけで見抜かれた。

 その直後、『影交換』でシャドウとリーパーの位置が入れ替わる。


「リーパー、『闇斬り』!」


 そこを大鎌で的確に切り裂かれた。

 それと同時にコンにデバフ・状態異常が付与される。


「なら『蜃気楼』だ!」


「無駄よ。ゲームに費やした時間が違う。シャドウ、『影渡り』『影交換』」


「リーパー、『斬首』!」


 この時、郁斗は不敵な笑みを浮かべた。

 まるで獲物がまんまと罠に掛かったみたいに。


「コン、『影分身』『紅蓮の誓い』『二尾の焔』」


 郁斗は誘った。

 あえて焦って『蜃気楼』を発動してこの場を乗り切ろうとしたように演じていた。

 そうして、『影分身』を発動し分身と共にまんまと罠に掛かったシャドウとリーパーを一気に攻撃する。


『紅蓮の誓い』を発動したコンは全身に炎を纏う。

 その状態で分身と連携し、尻尾を巧みに使ってシャドウとリーパーを薙ぎ払う。


「蓮!」


「うん、任せて!ブルー、リーパーに『プチサンダー』!シャドウに『ファイアボール』!」


 ブルーの近場に吹き飛ばされてきたシャドウにだけ追加で『プロミネンスアタック』も炸裂する。


【シャドウ DOWN】


 残るはリーパーだけ。

 それもコンとブルーが遠距離から魔法でチクチク攻撃し、最後は一方的な展開になった。


【リーパー DOWN】


 これで一回戦突破だ!

 郁斗は手の内をそこそこ見せていたけど、オレは温存できた。

 これで郁斗とコンに注目が集まる。

 そうすれば、今後強敵と当たった時にブルーが起死回生の一撃を放てるかもしれない。


 次の二回戦では、河童の山太郎と天狗のジャックと妖怪種のモンスターと戦った。


 コンの『陽炎』や『蜃気楼』とは違った意味で厄介な妖術を使う山太郎と空から攻撃してくるジャックを同時に相手するのが大変だった。


 ブルーとコンの動きを阻害して、ジャックの攻撃は躱しても追尾してきた。


 流石に温存とか言ってられなかった。

 フレンドリーファイアがないし、ここでブルーには『フレイムフォース』を使わせた。

 そこで怯んだ隙をついて『プチサンダー』『鳴神』を連続で山太郎に叩き込んで速攻倒した。


 その後は、時間をかけてジャックのHPを削り切って、三回戦進出を決めた。

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