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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第3章 タッグEトーナメント

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第26話 蜘蛛の魔巣

 郁斗の家でお昼ご飯を終えたオレたちは『静寂の魔巣』、第3エリア『蜘蛛の魔巣』に挑戦していた。

 ここにスパイダー系のモンスターが出現する。


 序盤はポイズンスパイダーが出現する。

 ポイズンスパイダーは魔法は使えないけど、全ての攻撃に毒が付与されている。

 一度、攻撃を受けると毒の状態異常に陥り、スリップダメージでジワジワとHPが削られる。

 エルナが『キュアヒール』を使えば解除できるけど、連発はできない。

 攻撃を受けすぎると状態異常が悪化して気づいたら倒されていたなんてことになりかねない。


 場合によっては、指示を出すだけでなく、HPを見ながらスリップダメージのペースを的確に把握する必要がある。

 ヤバいと思ったらできる限り攻撃を受けないように後方に下げないといけない。

 まあ、ブルーは接近戦をそこまでしないし、気にしなくていいかも。


 奥へ進んでいると5体のポイズンスパイダーと遭遇した。

 口から糸や毒を吐いたりと、遠距離ができないわけじゃない。

 糸に触れると素早さを下げるデバフを付与される。

 空を飛んでいても安全じゃないからエルナとカーラも警戒は怠れない。


「コン、『影分身』『鬼火』!」


「エルナ、『ロックオン』『スターフレイムショット』!」


「カーラ、『ダークウェーブ』『ナイトメア』!」


 モンスターと遭遇したらコン、エルナ、カーラが全体攻撃、もしくは範囲攻撃スキルで攻撃する。

 それがオレたちの間では鉄則となっていた。

 現にこれだけで5体のポイズンスパイダーを一掃できた。


 第一エリアの『蜂の魔巣』ではかなり苦戦したけど、あれから新たにスキルを取得したりして強くなった。

 それを実感しつつも、『遊楽園』で通用するかわからない。

 正直、まだ足りない気がしている。


 その後もオレたちはポイズンスパイダーと何回か遭遇した。

 やっぱり、糸に触れただけで素早さデバフを付与されるのは厄介だった。

 特に空中にいるエルナやカーラは集中的に狙われ、回避しきれないこともあった。


 エルナは双銃で全てを撃ち落とそうとしたけど、射撃の腕がまだ伴ってなくて失敗し、糸に囚われたりもした。

 一方でカーラは槍を巧みに使い、糸はどうにかしていたけど、飛んでくる毒の塊はどうにもできなかった。

 実際、毒の状態異常に陥った回数が最も多かったのはカーラだった。


 逆に地上にいたブルー、コン、アナスタシアは狙われる回数が少なかったからそこまで危うい場面は無かった。


 そのまま順調に進み、エリアボスがいるボス部屋まであっさり辿り着けた。


 このままの流れで第三エリア『蜘蛛の魔巣』のエリアボス、クイーンスパイダーに挑戦するか話していたら郁斗からちょっとした相談があった。


「コンを進化させるかどうかで悩んでるんだよな」


「ああ、そっか。二尾の妖狐ならLv30で一応三尾の妖狐に進化できるけど、まだ20でしょ?なにを悩んでるの?」


 海夕の言う通りだよな。

 二尾の妖狐って確か妖狐がLv20で進化だし、ここで進化させるメリットは無い気がするけど……


「普通なら進化させないんだけど、ランク変動型ダンジョン『妖魔の社』のボスを倒した時に虹色宝箱から合成素材、"お稲荷さん"を手に入れたんだ。それを使って特殊条件を満たしてるんだけど、進化させるかって話」


「虹色宝箱から出た合成素材……。なるほど、これは迷いますね」


 これは郁斗やオリヴィアじゃなくても迷うな。

 オレの場合、ブルーがスライムだし、まだLvが低くて弱かったから迷わず合成したけど。


「過去にそれを入手したプレイヤーっていないの?」


「んー、俺が調べた感じではいなかったな」


 ああ、それもいないのか。

 それだと、完全未発見アイテムの可能性があるのか。

 オレも『嘆きの墓地』で入手した生前の血も調べても何一つわからなかったし。


「コンに決めてもらえばいいんじゃないかな?」


「コンに決めてもらうか……。考えたこともなかったな。でも、そうだよな。コンはどうしたい?」


 郁斗の問いにコンははっきりと頷いた。


「よし、決めた!コン、進化だ!」


 郁斗が目の前に表示されたウインドウを操作すると、コンが光り輝き始めた。

 光が収まると何も変わっていないように見えるコンがいた。

 でも、エルナとカーラがコンにおめでとうと声を掛けているので、進化は上手くいったのだろう。


 プルプル、プル


 ブルーもお祝い?している。


「一応、進化したコンのステータスをみんなにも共有するな」


 名前:コン Lv1

 種族:二尾の稲荷狐

 カテゴリー:妖怪種

 HP:460→570

 物理攻撃力:21→23

 物理防御力:20→27

 魔法攻撃力:34→44

 魔法防御力:26→30

 素早さ:20→28

 SP:0


 《スキル》

『二尾の焔Lv3』『焔爪Lv3』

『火輪跳Lv3』


『狐火Lv5』『鬼火Lv1→2』


『陽炎Lv7』『蜃気楼Lv3』

『妖気感知』『影分身Lv1』

『稲荷狐の祟りLv1』new

『稲荷狐の祈りLv1』new



 コンが進化したことで新しいスキルも2つ取得した。

『稲荷狐の祟り』は相手に解除不可の永続デバフを強制的に付与する。

『稲荷狐の祈り』はその逆で解除不可の永続バフを付与することができる。

 相手がバフを解除するスキルを使っても解除できないけど、二回以上発動しても効果は重複しないけど、両方使った場合に限り、味方モンスターにHP自動回復効果が付与される。


 たった一度の進化でここまで劇的に強くなるのか。

 虹色宝箱から出た合成素材を使っただけのことはある。

 また差をつけられたな。

 もっと頑張って強くならないと!


「コンの進化も無事に終わったことだし、早速エリアボスに挑むわよ!」


「いきなりエリアボス戦かよ。進化したコンの初陣にはちょうどいいか!」


「うん、頑張ろうね。ここを突破したら残るはこのダンジョンのボス戦のみだから」


「ここのボスはドライアドでしたね。どんなモンスターなのでしょうか?」


「先にエリアボスを倒さないと行けないのよ。そんな先のことばっか考えない」


 エリアボスを倒した後のことを考えていたら海夕に注意された。

 みんなの意識が先にいってしまい、集中力が散漫としかけていたから仕方ないか。


 クイーンスパイダーに取り巻きのモンスターはいない。

 今までのエリアボスとは違って単体で強いタイプ。

 いつも以上に気を引き締めていかないと。

 ブルーもかなり張り切ってる。

 気合い充分だな。


 プル、プル、プル


 ボス部屋に入ると奥には1体の巨大な蜘蛛がいた。


 ……これ蜘蛛が苦手な人が見たらヤバいかも。

 苦手じゃなくても、ちょっとくるものがある。


「コン、『稲荷狐の祟り』『稲荷狐の祈り』」


「カーラ、『ナイトメア』!」


 いろいろ考えてたら郁斗とカーラがいきなりコンビプレーを決めた。

 今までナイトメアを使う前に『ダークウェーブ』を使ったりして、デバフ・状態異常を付与していたけど、今はその必要がない。

 『稲荷狐の祟り』もスキルLv1でデバフも弱いけど、カーラがいるから関係ない。

 ここからデバフだけでなく、状態異常もどんどん悪化していく。

 これからバトル開始と同時にこのコンボを決めるのが定番になるかも。


「エルナ、『ロックオン』『スターフレイムショット』!」


「ブルー、『ファイアボール』『鳴神』」


「カーラ、『ダークウェーブ』」


「コン、『影分身』『鬼火』」


「アナスタシア、『超加速』『ライジングスラッシュ』!」


 そこから一斉攻撃をするも、正面からの攻撃は土の壁によって防がれた。

 でも正面以外、上から落ちてきた落雷、『鳴神』。

 側面に瞬時に回り込んだアナスタシアの『ライジングスラッシュ』は決まった。


「コン、『陽炎』『蜃気楼』『火輪跳』!」


「カーラ、『連続突き』『霞連槍』!」


「ブルー、『プロミネンスアタック』!」


 遠距離から普通に攻撃しても防がれる可能性が高いけど、アナスタシアみたいに距離を詰めての物理攻撃なら決まる。

 オリヴィアもオレと同じ考えに至ったみたいで、近接戦にシフトする。


 それから徐々にクイーンスパイダーの動きが鈍り始める。

 カーラの『連続突き』や『霞連槍』による連続攻撃をくらい続けたことでデバフが悪化している。

 それによって少しずつエルナの攻撃も当たるようになっている。

 少しずつだけど、確実にクイーンスパイダーを追い詰めていた。


 そのまま着実に女王蜘蛛(クイーンスパイダー)にダメージを与えていき、HPを削り切った。

 呆気なく終わった感じもするけど、明らかにカーラとコンのおかげ。


 プルプル


 もちろん、 ブルーも攻撃から防御、回復といろんなところで頑張った。

 クイーンスパイダーの近くでチョロチョロしながら攻撃したり、『マジックシールド』で魔法を防いだり、カーラやアナスタシアのHPを回復させたり。


 第一エリアであそこまで苦戦したのが嘘のようだけど、それだけ強くなったってこと。

 この勢いでこのダンジョンのボス、ドライアドも倒したいな。

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