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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第3章 タッグEトーナメント

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第19話 今後の方針

 オレたちは一度、『遊楽園』の外に出て、モンスターが復活するまでの1時間で対策を考えることにした。

 けど、みんなの空気が重い。


「……正直、カーラの『ナイトメア』以外にあと一つか二つ全てのモンスターを同時に倒せるスキルが無いと厳しいと思う」


 沈黙を破ったのは莉菜だった。


「そうですね。それに『ナイトメア』は発動条件を満たすのも大変です」


「んー、莉菜とオリヴィアの言いたいことはわかる。でも、全体攻撃スキルを取得できるスキルの書はかなりレアだろ?どうやって入手するんだ?」


 莉菜が言いたいことはわかる。

 だけど、郁斗の言う通り、全体攻撃スキルを取得できるスキルの書はそう簡単に入手できない。

 ショップで売られているけど、今のオレたちが買えるような金額じゃない。


 そもそも、発動に条件があるとはいえ、悪魔は『ナイトメア』が使えるから準最強種と言われてる。

 この問題を解決するのは、そう簡単じゃないだろうな。


「ワンチャン狙いならランダムスキルの書で取得できるけど、みんなは持ってたりする?」


「「「「……」」」」


 海夕の問いかけに対して、オレを含めて莉菜、郁斗、オリヴィアと何も返せなかった。


「その感じだと、私含めて誰も持ってないのね」


 こうなるとランダムスキルの書をショップで購入してワンチャンを狙うのは現実的じゃないよな。

 ……そもそも購入に必要なポイントがない。


「新入生代表トーナメントに出場するに当たってみんなポイントは使い切ってるだろうし、ここは他のダンジョンでポイント稼ぎしないか?」


「それって『遊楽園』攻略を諦めるってこと?」


 郁斗の提案を聞いた莉菜が詰め寄る。


「ちょ、莉菜、少し落ち着い……」


 ギロッ


「えっと、ごめん。なんでもない」


 明らかに郁斗へ詰め寄る莉菜の様子というか雰囲気がおかしい。

 だから止めようと思ったけど、目があった瞬間、オレには無理だって思った。

 なんていうか、触らぬ神に祟りなしってやつ。


「莉菜、おまえが何で『遊楽園』攻略に拘ってるのかは知らない。だけど、一つだけ断言できる。今の俺たちじゃ攻略どころか第一エリアの突破すらできない」


「私だってそれくらいわかってる。でも、それでも……」


 今回、このメンバーを集めて『遊楽園』に挑戦しようって言い出したのは莉菜だった。

 なんで『遊楽園』に挑戦するのかとか、特に気にしなかったけど、きっと何かしらの事情があるんだろうな。

 じゃなきゃ、ここまで拘る理由がないと思うし。


「『遊楽園』攻略を諦めるじゃなくて、中断するだけだ」


「中断?」


「もっと強くなってから再挑戦ってことだ」


「……わかった。そうしましょ」


 莉菜は少しだけ考え込む素振りを見せ、最終的に郁斗の意見に賛成してくれた。


 それからみんなでどのダンジョンなら今のオレたちが効率よくポイントを稼げるか話した。

 その結果、『静寂せいじゃく魔巣まそう』というEランクダンジョンに挑戦することになった。


 ここは、虫系モンスターが出現するダンジョン。

 苦手な人はとことん苦手だけど――普通にみんな大丈夫みたい。

 中には、普通の虫は大丈夫だけど、ダンジョンに出るのは巨大化してて、それがダメって人がいる。



 統廃合がきっかけで廃校となった小学校跡地に『静寂の魔巣』はある。

 ここは三つのエリアからなるダンジョン。

『遊楽園』は七つエリアがあったけど、ここは三つだけと少なく感じるけど、これが普通。

 七つもエリアが存在する『遊楽園』が異常なだけで。



 プル、プルプル


 話し合いと移動でなんやかんや1時間経って、ブルーたちが復活したから早速、第一エリア蜂の魔巣に挑戦する。


 このエリアには名前の通り、蜂系のモンスターが出現する。

 このダンジョンはどのエリアも深い森が生い茂っていて、視界が悪い。

 蜂の羽音が鳴り響いている蜂嫌いな人からすると最悪なエリアだと思う。

 というか、蜂嫌いじゃなくてもちょっと嫌だ。


 ブーーーーーーー!!


 この羽音のせいでいつ襲われるかわからない。

 本来なら、常に警戒しながら進まないといけない。

 だけど、オレたちはコンの『妖気感知』ってスキルで周辺の状況を探っている。

 だから、いつどこから襲ってきても対応できる。


「キュイ!キュイーン」


 背後から突然の奇襲。

 最初に気づいたコンが『狐火』を放った。

 それでオレたちも後ろからモンスターが来ていると認識した。


 数は4体か。


「ブルー、『プロミネンス』」


「エルナ、『フレイムアロー』」


 黒い斑点が所々に見えるから 殺戮蜂(キラービー)か。

 攻撃力と素早さが高い代わりに防御力が低いモンスター。

 どれだけ攻撃力が高くても当たらなければいい。


「コン、『陽炎』」


 殺戮蜂とバトルになったらコンがすかさず今みたいに『陽炎』を使う。

 これで幻に翻弄されてブルーたちを見失う。


「アナスタシア、『ソニックスラッシュ』」


「カーラ、『連続突き』」


 こっちが攻撃すれば、その軌道から居場所がバレる。

 そこはアナスタシアとカーラが積極的に物理攻撃を仕掛けることでヘイトを分散する。


「そこ!『シャインランス』『シャインアロー』!」


 アナスタシアとカーラの攻撃を躱した2体の殺戮蜂を速さに特化した光属性の槍と矢で貫き、倒す。


「じゃあコン、『火輪跳』!」


「ブルー、『ファイアボール』『フレイムアロー』『プチサンダー』!」


 今度はコンが残った2体の殺戮蜂を分断した。

 そこをブルーがエルナみたいにトドメを刺そうと攻撃する。

 ただ、エルナみたいに2体同時に狙うとかはしないで、片方だけに集中砲火。


 どれだけ素早さが高くても突然の集中砲火。

 幻に翻弄されている中、全てを回避するのは不可能。


「よし!残り1体」


 よかった。上手くいって。


「アナスタシア、『ソニックスラスト』!』


「エルナ、『ファイアボール』『フレイムランス』」


 最後はアナスタシアが右、エルナが上を下を挟む形で攻撃し、残った殺戮蜂の動きを左側に誘導する。


「そこです!カーラ、『ダークボール』『ダークランス』」


 そこをカーラが狙い澄まし、攻撃する。

『ダークボール』はギリギリ当たらなかったけど、『ダークランス』は直撃した。

 それでも殺戮蜂には耐えられてしまうが、


「『ナイトメア』」


 デバフ・状態異常が付与されている殺戮蜂に必中の一撃で最後はHPを削り切った。

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