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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第2章 新入生代表トーナメント

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第16話 代表決定

 決勝戦当日。

 スタジアムで結果を見届けたいと思って向かおうとした所、二階堂くんに声を掛けられた。


「鬼灯くんも決勝戦見に行くのか?」


「うん。二階堂くんも?」


「まあな。……ところで、鬼灯くんはどっちが勝つと思う?」


 どっちが勝つか。

 正直、読めない。

 天使は最初からデバフ・状態異常を解除する『キュアヒール』が使える。

 だから、カーラにそれを付与されても『ナイトメア』発動前に解除できる。

 逆に言えば、エルナは『キュアヒール』がクールタイムに入ると『ナイトメア』を防ぐ術はない。


 オレがオリヴィアさんの立場なら一度目のデバフ・状態異常付与で『ナイトメア』は使わない。

 そこで敢えて解除させてクールタイムに入れたい。


 でも、そこは姫島さんも織り込み済みだろうし、敢えて解除しない選択は……ないか。

 それしたらいつでも『ナイトメア』を使ってくださいって言ってるようなものだし。


「どっちの間合いでバトルが進むかで勝敗は決まるかな」


「俺も同意見」


 エルナは魔法のみの遠距離特化。

 対してカーラは槍を使った近接攻撃もできるバランス型。

 カーラがエルナと距離を詰めて戦えるかどうか。

 全てそこで決まると思う。


 その後も時間になるまでスタジアムの観客席で二階堂くんと二人でどっちが勝つかとか、どういうバトルになるかを話し合った。


「それでは時間になりましたので、新入生代表トーナメント決勝戦を始めます!」


【決勝戦 バトルSTART】


「降臨せよ、エルナ!」


「君臨せよ、カーラ!」


 フィールド上に召喚されると同時にエルナとカーラは空高く飛び上がる。


「エルナ、『シャインランス』!」


「カーラ、躱して『闇刺突やみしとつ』!」


『シャインランス』をギリギリの所で回避し、カーラは闇を纏った槍を構え一気に距離を詰める。

 しかし、エルナは距離を取るように空中を飛び回る。

 その上、『シャインアロー』、『ファイアボール』、『フレイムアロー』、『フレイムランス』を放つ。

 カーラはそれらの攻撃を巧みな身のこなしで回避するも、エルナとの距離は思うように詰められないでいた。


「カーラ、『ダークボール』『ダークランス』!」


「エルナ、躱して!」


「カーラ、そこを突いて!」


『ダークボール』と『ダークランス』をエルナの正面と右側に放つことで回避する方向を左に仕向けた。

 そこを『闇刺突』でエルナを貫く。


「『キュアヒール』!」


 カーラの槍がエルナを捉えた瞬間、『キュアヒール』で付与されたデバフ・状態異常を解除した。

 これで『ナイトメア』を使われることはないが、未だにカーラの間合いの中にいる。


「カーラ、『連続突き』!」


「闇属性じゃない。エルナ、受け止めて『プチヒール』」


『闇刺突』じゃないただの『連続突き』だから受けてもデバフ・状態異常の付与はない。

 そう判断したが、実際は違った。

 攻撃を受けたエルナは、再びデバフ・状態異常が付与された。


「『ナイトメア』!」


 闇の奔流がエルナを襲う中、『ダークアロー』を追撃で放つが、これは回避された。

 それでも『ナイトメア』でエルナのHPを半分近く削れた。

 その上、状態異常のスリップダメージがエルナのHPを着実に削っている。


 瞬時にエルナはカーラから距離を取ろうと離れるもデバフで動きが鈍い。

 ほぼ互角だった素早さ関係が逆転し、徐々にカーラが詰め寄っている。


 確実に『キュアヒール』のクールタイムは明けるより先にカーラの追撃が決まる。


 このままいけば、カーラが勝つ。

 誰もがそう思うほどにエルナは劣勢だった。


「カーラ、『水刺突みずしとつ』!」


 闇ではなく水を纏った槍を突き出す。

 それがエルナを穿つと思われた。


「『ファイアボール』!」


 ここでクールタイムから明けたばかりの『ファイアボール』で反撃する。

 

 自分が攻めているつもりのカーラはこの至近距離でまさか反撃をもらうとは露にも思っていなかった。


 たった一撃だが、流れが変わった瞬間だった。


 カーラは至近距離での被弾により、視界が潰された。

 その間にエルナは、距離を置く。


 この状況、エルナは自分で作り出した。

 対してカーラはエルナによって作られた状況。


 カーラとしてはこれ以上ないくらい最悪の展開。

 時間経過からして、いつ『キュアヒール』のクールタイムが明けてもおかしくない。


「エルナ、『シャインランス』!」


「カーラ、『ダークボール』!」


 光の槍と闇の球が衝突し、相殺される。


「エルナ、『キュアヒール』『シャインアロー』!」


 その直後、『キュアヒール』でデバフ・状態異常を解除した上で『シャインアロー』を放つ。


「カーラ、『ダークランス』!」


 エルナの放った『シャインアロー』は『ダークランス』を貫き、その先にいたカーラへと突き刺さった。


「っ!?」


「『フレイムアロー』『フレイムランス』!」


 エルナは『シャインアロー』を放つと同時にその陰に身を潜め、カーラへと接近していた。


 ここまで距離を取ろうとしていたエルナが接近してくるのは想定外で、回避が間に合わなかった。


【カーラ DOWN】


「決まったぁ!!!!決勝戦、激闘を制したのは姫島莉菜!そして惜しくも敗れ準優勝となったのはオリヴィア・ブラウン」


 このバトル、互いの認識の差が勝敗を分けた。


 カーラはエルナが回復魔法のクールタイムが明けるまで時間稼ぎをすると考えていた。

 それを見越した上で、エルナは回復魔法のクールタイムが明けるのを待たずして勝負を決めにいった。

 失敗しても回復魔法のクールタイムが明けるのを待つだけ。

 ローリスクハイリターンの賭けだった。


「この2人と準決勝で破れた鬼灯蓮、二階堂郁斗はコンビを組んで来月行われるタッグEトーナメントに出場してもらう。そこでの活躍を期待してるぜ!」



 ◆◇◆◇



 あ、そっか。

 ベスト4に残ったからタッグEトーナメントに白黒モノクロ学園代表として出るのか。

 しかも、ペアを組む相方は二階堂くん。


 ……足を引っ張らないように頑張らないと。

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