第10話 『巨石の採掘場』
新入生代表トーナメントまで時間がない。
今日が金曜日だから土日を含めて3日間。
月曜日には予選が始まる。
それまでに少しでもブルーのLvを上げておかないと。
今日は家から近いFランクダンジョン『巨石の採掘場』を攻略する。
オレはFランクだけど、あと一つFランクダンジョンを攻略するとEランク昇格条件を満たせる。
EランクにはFランクダンジョン三つ攻略、モンスターのLvが20に到達するの二つ。
既に『嘆きの墓地』と『見晴らしの草原』の二つのFランクダンジョンを攻略した。
ここを攻略すれば、三つ目になる。
Lvはここを攻略する頃にはラグニアは20になってると思う。
ブルーは何度も進化してるからちょっとLvの上がりが遅い。
それもあって、ラグニアだけ進化させずにいる。
『巨石の採掘場』は名前の通り、採掘場をモチーフにしているのかダンジョンの中は洞窟となっている。
ここには、物理防御力が高く、物理攻撃に耐性があるゴーレム系のモンスターしか出現しない。
その分、魔法攻撃には弱いからブルーとの相性がいい。
ここのモンスターの魔石はショップでかなり高く売れる。
だからここでは、ショップでスキルの書を購入する為のポイント収集もかねてる。
ダンジョンに入ると早速、モンスターと遭遇した。
ロックゴーレムが1体。情報通り。
ここはモンスターが同時に2体以上出現しない上に動きが鈍い。
つまり、ブルーが無双できる。
「ブルー、『ファイアボール』!」
ブルーが『ファイアボール』をロックゴーレムに向かって放つ。
動きがかなり鈍く、回避する素振りを見せるも直撃した。
流石に一撃では倒せなかったけど、残りHPは1割くらい。
これなら物理攻撃でもいける!
「リーフィア、『スラッシュ』!ラグニア、『体当たり』!」
リーフィアとラグニアの攻撃はロックゴーレムを捉えた。
しかし、HPはミリ程度しか減っていなかった。
「えぇ、それは硬すぎ……。ブルー、『フレイムアロー』」
物理攻撃で倒すのは無理がありそうだからブルーに決めてもらった。
この後もロックゴーレムとのバトルを繰り返したけど、実際にはブルーが一方的に攻撃するだけの作業と化していた。
途中、Lvが上がってSPを魔法攻撃力に振ると一撃でロックゴーレムを倒せるようになった。
あまりにも順調で気づいたらボス部屋の前まで来ていた。
今日は攻略するつもりで来てるからこのままボスに挑戦する。
ここのボスはエルダーロックゴーレム。
簡単に言えば超巨大ゴーレムで、ロックゴーレムよりも素早さのステータスが低いのが特徴。
その代わり、魔法防御力のステータスが高く、ロックゴーレムのように魔法を直撃させてもダメージは少ない。
当然、物理防御力はロックゴーレム以上だからリーフィアとラグニアの攻撃は全く効かないと思った方がいい。
ボス部屋に入ると、最低でも10メートルはありそうな巨大なゴーレムがいた。
まあ、 巨体で且つ鈍足。完全にブルーの攻撃の的だけどね。
「ブルー、『ファイアボール』『フレイムアロー』!リーフィア、『閃撃』!ラグニアは、『体当たり』!」
ブルーはこのエルダーロックゴーレム戦の要。
だから、遠距離から一方的に攻撃する。
リーフィアとラグニアも攻撃はしてるけど、全くHPが削れてる気がしない。
その後も一方的に攻撃を当て続けるけど、まともにダメージを与えているのはブルーの攻撃だけ。
このまま10分ほど経過し、遂にエルダーロックゴーレムのHPは2割を下回り、狂乱モードに突入した。
しかし、戦局に変化は無かった。
攻撃力と素早さが上昇しているが、元々の素早さが低かったから意味をなしていない。
寧ろ圧倒的だった防御力が下がったことで与ダメが多くなった。
最後はブルーの『ファイアボール』が炸裂し、散っていった。
【鬼灯蓮のプレイヤーランクがF→Eになりました】
よし、これでEランク!
あとは、ここを周回してブルーたちのLv上げをする。
けど、その前に銀色宝箱を開ける。
【ランダムスキルの書を獲得しました】
ランダムスキルの書か。
どうしような。
リーフィアやラグニアに使うのもあり。
でも、新入生代表トーナメントはブルーで出る予定だからな。
……うん、ここはブルーに使おう。
【ブルーにランダムスキルの書を使用しますか? はい いいえ】
もちろん、「はい」を選択。
【ブルーは『プチサンダー』を取得しました】
お、これはでかい!
エルダーロックゴーレムと繰り返しバトルすることで攻撃スキルがもう一つくらい欲しいと思ってたとこ。
しかも、これで周回効率も上がる。
それから新入生代表トーナメント当日までエルダーロックゴーレムを周回した。
何回したかは覚えてないけど、虹色宝箱は出なかった。
これといったのは、ランダムスキルチケットと召喚石が一つドロップしたくらい。
他のは使い道が無さそうだったからショップで売った。
早速、ブルーを更に強化するためにランダムスキルの書を使う。
【ブルーにランダムスキルの書を使用しますか? はい いいえ】
「はい」を選択。
【ブルーは『プチヒール』を取得しました】
『プチヒール』は回復魔法で、回復量は魔法攻撃力×10。
今のブルーだと全回復させるには、ちょっとだけ足りないくらい。
まあ、そこまで気にならないと思う。
次に召喚石を使って、新たなモンスターを召喚する。
ただ、召喚されたモンスターによっては、合成素材として使う。
今はブルーたちの強化を優先したい。
【召喚石を使用しますか? はい いいえ】
もちろん「はい」。
魔法陣が床に現われて、光り輝く。
それが収まると1体のモンスターというか、1本の剣が転がっていた。
モンスターを召喚する召喚石から武器が召喚された。
どういうことかわからなかったけど、リーフィアが教えてくれた。
「主よ、これはリヴィングウェポンです」
「リヴィングウェポン?」
「武器や防具の姿形をしたモンスターをそう呼びます」
「へぇ、そうなんだ」
リーフィアの話をまとめるとこんな感じ。
リヴィングウェポンは人類種のモンスターしか装備することができない武器や防具型モンスター。
単体では戦えないという制限もあるけど、育てれば通常の武器や防具よりも性能はいい。
とりあえず、剣だからリーフィアに装備させた。
名前:リーフィア Lv1→13
種族:剣士
カテゴリー:人類種
HP:190→250(+20)
物理攻撃力:12→15(+4)
物理防御力:12→15(+1)
魔法攻撃力:0(+1)
魔法防御力:7→10
素早さ:12→15(+4)
SP:12→0
《スキル》
『閃撃Lv2→4』『魂葬Lv2→3』
『スラッシュLv1→3』『スラストLv1→3』
《武器》
剣のリヴィングウェポンLv1
『物理攻撃力+4』『魔法攻撃力+1』『素早さ+4』
『闇属性付与』new『闇属性強化Lv1』new
《防具》
骸骨騎士の盾
『物理防御力+1』
それからラグニア、ブルーの順番でLv30になった。
【ラグニアがLv30に到達し、進化条件を満たしました。進化させますか? はい いいえ】
【ブルーがLv30に到達し、進化条件を満たしました。進化させますか? はい いいえ】
進化してステータスはこんな感じになった。
名前:ラグニア Lv1
種族:ホワイトウルフ
カテゴリー:一般種
HP:130→200
物理攻撃力:6→13
物理防御力:7→10
魔法攻撃力:4→11
魔法防御力:6→10
素早さ:12→20
SP:29→0
《スキル》
『体当たりLv2』→『ホワイトアタックLv1』new
『引っ掻くLv2』→『ホワイトクローLv4』new
『噛み付くLv2』→『ホワイトファングLv4』new
『プチシャインLv1』new
『プチヒール』
名前:ブルー Lv1
種族:プロミネンススライム
カテゴリー:一般種
HP:220→330
物理攻撃力:8
物理防御力:12→15
魔法攻撃力:14→30
魔法防御力:10→18
素早さ:7→20
SP:40→0
《スキル》
『フレイムアタックLv2』→『プロミネンスアタックLv2』new
『ファイアボールLv2→5』『フレイムアローLv2→5』
『プチサンダーLv1→2』new『プロミネンスLv1』new
『プチヒール』
『マジックシールドLv1』『火属性耐性Lv1』『物理耐性Lv1』
そして、遂に新入生代表トーナメントの日を迎える。




