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第43話 ヤル気出した雌豚魔姫

お世話になります。あとがきにて「お願い」しており、何卒お願いします

 豚に……いや、魔王の娘にして魔界の姫、魔姫マキの圧の前に俺は床に正座させられていた。


「ふーん、そういうこと。シスクと貴方の血が繋がっていないのは知ってはいたけれど、それでこんなことになるなんて……」

「知ってた……んすか」

「ええ、まあね。友であり、将来的に私の義妹になるわけだし、それぐらいのことはね。なにより、私がこの世で最も信頼する人なんだから」


 と、誇らしげにシスクのことを語るマキ。俺の目の前でベッドに腰を下ろして足組しながら――――パンツ黒か――――涙を流しているシスクを抱きしめ頭を撫でながら、マキは俺にシスクのことを誇らしげに語った。


「ただ、この娘があなたをただのブラコンではない済まない感情を抱いていたとはね……そして、あなたがこの子の想いを踏みにじるような真似をするとは思わなかった」

「踏みにじる……」

「だってそうじゃない。あなた、シスクが嫌いなの?」


 マキがシスクを慈しむように優しく抱きながら問うてきた。シスクも俺の返事を待って涙目で俺を見つめている。

 だが、俺の答えは決まってる。


「俺にとっちゃ、大事な家族だ。嫌いになんてなれるわけがねえ」


 それは偽りなく真実。

 俺の言葉にシスクは涙目で嬉しそうにはにかんでいる。だが、それに対してマキは不機嫌そうに鼻をならす。


「だったら、なんでこの娘の気持ちに応えないの? 私は、あなたとシスクが結ばれて、夫婦になったとしても受け入れて祝福できる。血が繋がってないのであれば、もう何の問題もないじゃない。なんでこの娘の気持ちを受け入れてあげないの? 私が正妻で、シスクが側室、夜は共に雌豚……それでよいのではなくて?」

「ひっぐ、いっ、姫様ぁ……あ、雌豚はちょっと……」


 シスクがマキの優しさに感動半分、拒否半分の態度を見せる。

 そして俺は……


「うっ、ん……」


 どう答えていいか分からず頭を抱えてしまった。

 いや、シスクのことは嫌いじゃねえ。

 大事な家族、可愛い妹……でも、女としては……


「だいたい、既に奴隷や愛人や人間の平民だってかまわず抱きまくるあなたが、何を臆しているのかしら?」

「い、いや、臆してるわけじゃ……つ、つか、じゃあ、姫様はどうなんすか? たとえば父親の魔王様とエッチできるっすか?」

「できるわけないでしょ、バカなのあなた。家族なのよ?」

「いや、だからそれと同じで―――」

「そもそも私はあなた以外の男と生涯エッチする気はないのだからそのたとえ話は通用しないわ。一方であなたは私以外の女といくらでも朝も昼も夜も場所も関係なく抱きまくっているのよ? あなたなら家族だろうと妹だろうと、ついでに一発やるくらいどうってことないでしょう?」

「あるわぁ!」


 何言ってんだ、こいつ? と思ってしまった。

 だが、実際マキは真面目な顔でそんなことを言う。シスクも涙目のまま複雑そうな顔をしている。


「じゃあ、どうやったらヤルというのかしら? 私、シスクとあなたがそうなるのであれば、正直孕むなら同時に孕みたいと思ってるわ。私とシスクの子供……兄弟姉妹として一緒に育つ……なんて素敵なのかしらと思うわ」


 そして、マキは止まらず俺に詰め寄ってくる。

 そして逃がさないとばかりに常に圧をかけてくる。

 ドリィルまでもが空気を読んで黙ってるような空気だ。


「そ、その……あ、相手がシスクだからこそ……そ、その辺の奴隷や愛人のように気楽に抱けるわけでもなく……た、大切な妹だから雌豚扱いも戸惑うわけで……だ、抱くなら、色々と考えて……色んな悩ましいこととかも解決しないとで……」

「あら、悩ましいことは? 平定のこと? それとも、あのシガーという娘の言っていた、ネズミのことかしら?」

「そ、そうっす! そー、それ! それっす!」


 とりあえずどうにか誤魔化そうと言葉を並べていたところで、話が修道会絡みの話になった。

 だから俺も身を乗り出し……


「実は俺の個人的な情報網で調べたら、なんと潜入しているのはあのニークヴェンキ修道会の連中のようだと!」

「……なんですって?」


 話題を逸らすには丁度いい話題になり、流石にマキもシスクも表情が変わった。


「その修道会って、あの聖母がいるっていう……」

「ええ、さらに武闘派の聖女戦士たちがいるという……それにしても、レイヴァ、その情報はどこから?」

「個人的な……とだけ言っておくっす!」


 相棒のことを言うのは色々とまずい。

 つっても、俺もゲームやら異世界やらよく分かっていないところもあるので説明のしようもないのだけどな。


「まあいいでしょう。確かにその話が本当だとしたら、厄介ね。連中の目的も何となく察せるものだけれど……」

「うす、特に潜入しているのは聖女隠密戦士のレストルムっていう、なかなかの凄腕らしく、この王都のどこに隠れているかももう分からないようで、そう、それがずっと悩ましくて、シスクのことを真剣に考えにくい状況なんすよ!」


 そう、ここで無理やり話をシスクとのことから修道会の話に変えることにした。

 するとマキは……


「ふん……ただのネズミではなく修道会なら確かに放置もできないわね……で、その修道会の連中をどうにかできれば、あなたも悩みは解決というわけね」

「ええ、もうそりゃ解決っすよ!」


 そう、修道会の問題を解決して、さっさと聖母マムミルクを抱きてえ! 超抱きてえ! だから――――



「ならば、そうするわ!」


「え?」


「姫様……?」



 なんか、マキが急にベッドの上に立ち上がり……


「私の権限で見回りの兵を増強、更にレイヴァには悪いけれど、私がこの件に関しては陣頭指揮をとらせてもらうわ! 王都の封鎖! 地下道も! ネズミをこの王都に閉じ込めて、一切の隙間なく捜索するわよ!」

「「え…………」」

「そして見つけ次第、修道会を壊滅させるわ! その後でシスクを抱くのよ!」


 そう高らかに宣言した。

 いや……だから……それだと見つからないって……


「ひ、姫様、あ、あの……」

「安心なさい、シスク。友としてあなたの恋を後押しするわ。一緒にレイヴァの子供を孕むわよ!」

「あ、あう、あ、あの……」


 見つからないはず。相棒は「俺が」自力で見つけることは無理」みたいなこと言ってたから、大丈夫なはず。

 だ、だけど、なんだ……この嫌な予感は……


「さぁて、ちょっと私も本気出させてもらおうじゃない。魔姫マキの力……見せてやるわ」


 そのとき、俺はどうやってレストルムを探すかばかり考えていたのに、今はもうなんか「見つかるな。お前が見つかったら俺はシスクとエッチしなければいけなくなる」と逆のことを思うようになっていた。

こんな頭悪い作品ですが、どんどん上品にしていこうと思います!!!

そこで、たいへんお手数ですが、


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モチベーションが高まりますゆえ、どうかあああああああああああああ!!!!!!!!!!!

今後の執筆の励みになります。よろしくお願い致します。

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