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それが俺なのだから (前編)
「警部、指紋の採取が終わりました」
「ご苦労だったな。お前たちは本部に戻っていいぞ」
困ったものだ。せっかく休暇をもらって、家族水入らずでキャンプしに来たのに・・・
何でここで署内の仲間と顔を会わせなきゃいけないんだ!
家族はもう帰ってしまった。
それにしても、今の警察はどうかしている。
殺人事件の犯人かもしれない男を現場の指揮官にするとは・・・
――――――不思議なものだ。昔はこんな考え方なんてしなかったのに
今は警察を見下している・・・
そう思うとだんだん笑みがこぼれてきた。
そこへ、いきなり新人の刑事が話しかけてきた。
「何を笑っていたんですか?まさか、この殺人事件の犯人が分かったんですか!?」
「ん、あぁ。そうだよ、分かったんだよ」
適当に返事しておいた。言ってることは正しいのだが・・・・
「すごいですね。すぐに関係者を集めます!」
そういうと彼は宿舎の方へ、元気に走っていった。
「殺人事件の、犯人ね・・・・」




