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第九章心臓マッサージ

「おいおい、なんで心臓がしゃべりだしてんだよ。それも手足まで生えてきたじゃねーか」

テイが言った。

「たぶん、こいつは人を乗っ取り転生者を殺しまくっている心臓の悪魔だ。俺もうわさでしか聞いたことなかったがまさか本当に人を乗っ取り転生者を殺していたとはな。ムシジここで仕留めるぞ。また現世で人に乗り移って転生者を殺しに行かれたら厄介なことになるぞ」

剣の魔王ソールが言った。

「そうだな。それにたぶん、いまのっとっていた女は名前からして転生者だ。十年前に倒したボスの名も転生者だった」

「要するにやつは怪しまれないように転生者にのっとり転生者を殺しているということだな」

「とりあえず、たったとぶっ倒そうぜ。ファイヤーナックル」

そう言い、テイは心臓の悪魔に殴りかかったのだった。そして、心臓の悪魔に触れた瞬間テイは意識がなくなり倒れたのだった。

「おいどうしたんだ?」

ソールが言った。

「起き上がってこないわよ」

水の魔王ニューズが言った。

そして、ポーションの魔王ポーショと助手のコトが駆け寄ったのだった。

「ムシジさん。テイさん息してません」

ポーショが言った。

「とりあえず、心臓マッサージをしましょうか」

コトが言った。

「おい、心臓の悪魔いったい何をしたんだ?」

ムシジが聞いた。

「僕に何も考えないで触れるのがいけないんだ。僕の能力は触れた人を殺すんだ。要するにテイは僕に触れた。だから死んだんだ。すごいだろ。ぼくの能力」

「ふざけるなー。ファイヤーナックル」

「早まるなムシジ。今お前があいつに触れたってお前が死ぬだけだろ。一度冷静になれ。おい、ポーショ。テイはどんな感じだ?」

「それが心臓マッサージをしているんですが、息を吹き返さないんです」

「そうか。ニューズとムシジはポーショとコトと一緒にテイの心臓マッサージをしろ。ここからは俺が相手をする」

「わかった」

「わかっわ」

「おい、心臓の悪魔、ここからは剣の魔王の俺が相手だ」


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