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第八十九章脱皮みたいなもん

「あっ、そうだ。氷の魔王の部屋に行く前に、虫の魔王を生き返らさないと。すっかり忘れたよ」

開発の魔王ハツはそう言いながら虫の魔王ダハチを背中からおろしたのだった。

「生き返らすだと⁉死者蘇生魔法でも使えるというのか。あの魔法は魔王で使えるやつはいなかったはずだが」

ユミヤが言った。

「さすがに使えないよ」

「じゃあどうすんだ?」

テイが聞いた。

「とりあえず見てて」

そう言い、ハツはダハチのほっぺたをひっかき始めたのだった。そして一分ぐらいひっかいていると皮膚がシールのようにはがれてきたのだった。そしてハツはべりべりとダハチのは身体の皮膚すべてをはがしたのだった。

はがした皮膚はセミの抜け殻のようになっていたのだった。

「これで生き返るはず」

「ほんとに生き返るのかよ」

そして一分ぐらいすると、手足がぴくぴくと動き意識を取り戻しダハチは立ち上がったのだった。

「ほんとに生き返ったじゃねーか。それも皮膚をはがされたっていうのにはがされる前の皮膚とまったくいっしょじゃねーか。いったいどうなってんだ?」

テイが聞いた。

「そういや、まだテイたちには言ってなかったな。さっきはがした俺の皮膚は抜け殻みたいなもんなんだ。ようするに、死んだら俺は誰かに皮膚をはがしてもらう、そしたらセミでいう脱皮みたいなもんで、俺は生き返り死ぬ前より少し強くなるんだ。まぁ、今のは一回しか使えないから次死んだらマジで死ぬんだけどな」

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