第七章まさか
ここは空中。
テイたち五人はITR本部に向かっていたのだった。
「空飛ぶのなんて久々だぜ」
テイが言った。
Aランク冒険者以上で魔力が一定以上あると空が飛べるのである。
そのころ、ITR本部では。
「ファイヤーナックル」
ムシジは転生者取り締まり連合のボス武藤静香に殴りかかったのだった。
「こんなので私を倒せると思う?」
静香はムシジの拳を右手で防いだのだった
「思わねーな」
「じゃあ、なぜわざわざ効かない技を使うわけ?」
するとその時、武藤静香の指が吹き飛んだのだった。
「いて」
「今君は僕に騙されたんだ。今ので分かっただろ。僕がなぜファイヤーナックルをうったのかを」
「よくも、私のかわいい指を吹き飛ばしたな」
「どうせすぐに再生するだろ」
「アタリ」
「ならいいじゃねーか」
そしてムシジはそばにあった椅子を静香がいる方向にぶん投げたのだった。
「こんなのがあたると思ってんの」
「あたるぜ。絶対に。なぜかってお前はこれからこけるからだ」
「はっどういうこと」
するとその時、静香はこけたのだった。そしてムシジが投げた椅子に大激突し、後ろにぶっ飛び壁に直撃したのだった。
「僕はいま、君の脳を操作したんだ。そして君の脳にこけるように指示したんだ。あと一応言っとくけど、椅子にも魔力を込めたから、普通に激突するより威力があるんだ。今ので足の骨は折れたんじゃない?」
「こんなのチートすぎじゃない。私はどうやってあんたを倒せばいいのよ」
「誰が俺を倒せるなんて言ったんだ?俺はチート冒険者だぜ。勝とうなんて考えない方がいいぜ。あと、君は転生者を山ほど殺したよね。人を殺すってことは自分も死ぬ覚悟があるってことだよな?」
そう言いムシジは覇気を放ったのだった。
「どうなんだおい?聞いてんのか?まさか自分も死ぬ覚悟がねーのに人を殺してたんじゃねーだろな」
そしてムシジは静香の胸ぐらをつかみぶん殴ったのだった。
「そうよ。死ぬ覚悟なんてあるわけないじゃない」
「そうか。じゃあな。これからお前の細胞を破壊していく」
そして静香は細胞を破壊され死んだのだった。