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第六十一章競争
夜十時。
現在の気温十二度。
テイたちは一時間以上歩いていたのだった。
「おい、まだつかねーのか?」
テイが言った。
「あと三十分ぐらい歩いたらつくはずだ」
ユミヤが言った。
「そういや、シムはITRに何しに行く予定だったんだ?やっぱり作業が大変で悪魔になりに行こうとITRの奴と本部に向かってたのか?」
「ぜんぜん違うよ。俺とあの大人たちで抜け出そうとしたんだ。そしたらばれて本部で死刑されることになったんだ」
「死刑だと⁉じゃあちょうど俺たちに会ってよかったな。もしシムがあのITRの奴を倒しても行き場所がなかっただろ。それにしても、あの大人たちはどこ行ったんだろうな」
「確かにな」
そして三十分後。
夜十時三十分。
そして、森を抜け少し歩いていると洞窟が見えてきたのだった。
「あの洞窟の奥にある開発室に開発の魔王がいるはずだ」
ユミヤが言った。
「よし、シム開発室までどっちが早く着くか競争しようぜ」
「いいぜ」
そして二人は全力で開発室まで走ったのだった。




