第五十二章拡声器
次の日。
朝七時。
ここは水の魔王ニューズの部屋。
ニューズはソファーで爆睡していたのだった。
「クーカクーカクーカ」
するとその時、ドアが勢いよくノックされたのだった。
「誰こんな朝早くに」
そう言い、ドアを開けるとテイとユミヤが立っていたのだった。
「大変だ。ITRが謎の悪魔が率いる集団に乗っ取られた」
テイが言った。
「どうやらその謎の悪魔がITRのボスになったらしい」
「えーっ⁉っていうか何でそんなことをテイたちが知ってるのよ。まさか、夜の間もITRを見張ってたわけ?」
「五時ごろにITKのリルから連絡がきたんだ。どうやら一人の部下がITRの防犯カメラとITKにあるパソコンをつなげて見張っていたらしく、悪魔と三十人以上の男女が映ったらしい。まぁ今頃すべての魔王に伝わっているだろうがな。ニューズお前のところには連絡は来なかったのか?」
「たぶん私寝てたわよ。今のノックで起きたの。っていうか、もう防犯カメラで顔とかも確認できてるんなら、ITKが攻めに行けばいいんじゃないかしら。私はパスよ。結局戦ったって給料上がらないでしょ」
「攻めに行けたら、俺たちだって今頃戦いに行っている。どうやら悪魔といえ、ITRのボスだから下手に戦いに行けないらしいんだ。もし倒すのに失敗したら死刑になるかもしれないって言ってたぜ」
テイが言った。
「死刑⁉さすがにそれは戦いに行けないわね。まっもし、一緒に攻めって言われても絶対に行かないわよ」
するとその時、拡声器で一人の男が叫んでいるのが聞こえてきたのだった。
そして、テイたちが窓を開けると拡声器を持った男の他に五人ぐらい男たちが立っていたのだった。
「あんたたちいったい何者ー?この水の魔王の私に何か用があって話したいなら金とるわよ」
「お前らITRのこの俺たちをなめてるのか?今日からこの王国はITRのものになる。そして魔王も含めてこの王国に住んでいるものは全員ボスタルノス様の奴隷として働いてもらう。ってことで下に降りてこい」
拡声器を使って男が言ったのだった。
「えーっ」
「とりあえず、下に行くぞ。倒すことは下で考えるぞ」
ユミヤが言った。
「そうだな」




