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第百四章
十分後。
「おい、倒したはずなのに、ぜんぜん消滅しねーぞ」
シムが言った。
「いったいどうなっているんだ」
氷の魔王が言った。
「おい、火がだんだん消えてるぞ」
一人の冒険者が言った。
「まさかこの状況で再生しているのか」
ユミヤが言った。
するとその時、完全に燃えていた火が消え、タルノスは立ち上がったのだった。
それも、氷の魔王たちが攻撃した傷や心臓も元通りになっていたのだった。
「それにしてもいったいどうやって・・・」
ユミヤが言った。
「僕は魔力を消火器に変え、火を消したんだ。そして火が消えていっている間に魔力を燃えた皮膚や貫かれた心臓の細胞に変え回復した。何回も言うがこの僕を倒すことはできないのだよ。ということで死んでもらおう」
「みんな逃げろ」
ユミヤがそう言ったときには遅く、タルノスが魔力を斬撃に変えた斬撃が四方八方に飛び、一瞬で四百人以上の冒険者や騎士、そしてITKの副隊長リルのフェンリル二匹も死んだのだった。




