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幸運のZIPPO  作者: 霞 芯
3/7

3話 シルバードラゴン

 賢介と沙織は、パチンコで得た、棚ぼたの18万余りの現金を前に話合っていた。

賢介は、「1週間通っても取りに来ないってことはさ、もう貰っていいよな?」

「うん、誠意は見せたしね、店のものでもないし、

いいんじゃない?ラッキーで!」と沙織はくすくす笑うのを堪えていた。

賢介は、「よし!ZIPPOが凄いことは、わかった、

だがまだ試したい!あのドラゴンの炎が本物なのか?」

「え〜よしなよ!欲かきすぎ!充分じゃない?私達に18万なんて!」と沙織は反論する。

賢介は、「確かに、助かる金額だが、このZIPPOが

本当の幸運のZIPPOなら、あやかりたい。買いたい楽器もあるし」と賢介は、更なる望みがでてきた。

沙織は、渋々従う事にした。

賢介は、「まだ12時だな?今日は土曜日、いまから中山競馬場にいこう!」

「え〜競馬⁈このZIPPO凄いのわかるけど、辞めようよ〜」と引き留めた。

賢介は、「いや、勝負する!40万あれば、pcや、自宅録音に必要な機材が揃うんだ!頼む!あっ競馬場でZIPPOから、ドラゴンの炎がでなかったら、その時は、黙って帰るよ」と沙織の肩を抱き、説得した。


中山競馬場にて、


賢介と沙織は何レースか様子を見たのち、中山11レースの3番タイタンに賭けることにした。

オッズは2.3倍であった。

当然、喫煙所にて、ZIPPOからドラゴンの炎がでたからである。

賢介は、沙織にお金と単勝の馬番を書いた用紙を渡し、自分はトイレに向かった。

観客席で、賢介が待っていると、

「買ったよ〜バッチリ!」と詩織があとからやってきた。

賢介は、詩織から預かった馬券を見て、ビックリして腰を抜かした。

沙織は「賢介!甘いな〜17番!シルバードラゴンよ!私達の為にあるような馬じゃない!だから、側にいたオジサンにきいて3-17の馬連にしたの!」

「沙織〜馬連ってのは、3と17が1.2着じゃ無いとダメなんだぞ!オッズは?500倍⁉︎こんなのこないよ!」と呆れた。

詩織は「え〜どっちかが来ればいいんじゃないの?

ヤバ!」と腰を抜かした。

二人は18万の馬券を握りしめて、祈った。

「さあ、スタート、3番タイタン好スタートです

各馬一斉に第一コーナーを目指します!おおっと!

17番 シルバードラゴン落馬です!ジョッキーは大丈夫でしょうか?」

賢介と沙織は二人揃って「終わった」と言ってうつむいた。


二人は、トボトボ、オケラで客席を後にした。

帰り際にタバコを、と思い賢介は喫煙所で、ZIPPOに火をつけた。

すると青白いドラゴンの炎がでた!

賢介は、まさか!と思い馬券を見直した。

すると〝阪神11レース〟になっている。

まさか、とは、思ったが換金機に通すと、当選!

画面には、305万5200円とでていた。

二人は、さっきとは別の意味で腰をぬかした。

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