出会いの鍵
私は百瀬心音。
現在高校2年生で顔面偏差値100越えの美少女!
小さい頃から音楽の教育を受けてきたから、今では私は天才美少女と言われている!(自称だけど)
どんな楽器でもすぐに演奏できるし、耳も良いから一度聞けばどんな曲でも覚えることができる。
そう、つまり私は最強なのです!!!
いや、最強だったのです。
あの人―店長と出会うまでは。
――――――
『お前…うちの店に来ないか?"天才美少女"なんだろ?』
…タバコ臭いし酒臭い。なんなの、このオッサン…
「…嫌よ。アンタみたいな人の店なんてどうせキモい奴ばっかが来るんでしょ?私はそんな店に興味ないわ。ごめんなさいね。」
これで追い払えるだろう。
『お前…面白いな。気に入った。ますます俺の店に来て欲しくなったよ』
は…?何笑ってんの…?髭剃ってないし服装ダサいし、ほんとなんなの、コイツ…!?
『天才美少女さんよォ…俺と勝負してみねえか?』
「…誰がアンタなんかと。」
『お前の得意な"音楽"ってフィールドで戦ってやるよ』
…調子乗ってんなぁ。
「私に勝てるとでも思っているのかしら?笑」
『思っているも何も、お前は弱いからな』
「何ですって…?!」
『まぁまぁ、一旦俺の店に来てみなさいや』
「…何て店よ」
『GARAGE。それが俺等の仕事場さ。』