【第10話】異世界には拒否権がない!?
「うわあああああああああ!?」
「「!?」」
丁度固有魔法のレッスンが終わった時にレナが買い物から戻ってきた。
「ギルドがああああああ!」
そう、ルナさんはギルド内で強力な魔法をポンポン放ち、周囲に深刻なダメージを与えていたのだ。
「あら、お帰りなさい」
「あ、ただいま。じゃなくて! なにこれ!?」
「いや、その〜固有魔法のレッスンで……つい……」
「私もちょっと本気になっちゃって……つい……」
珍しくルナさんが申し訳なさそうにしている。
「そ……」
「「そ?」」
「外でやれえええええええええええええええ!!」
「「す、すいませんでしたあああああ!」」
レナが鬼のような形相で叫ぶと同時に土下座。
もちろんルナさんも綺麗に土下座していた。
「ソウマ!」
「ひぃ!」
「椅子だったものを片付け! テーブルだったものも!」
「は、はい!」
「お姉ちゃん!」
「は、はい……」
「補修に使うものを買ってきて! ダッシュ!」
「はいぃ……」
ギルドに就職して1日で職場を半壊させるとは……。転職しようかな……。
――――――――――――――――――――――
「ふう……だいぶ片付いたな……」
「お疲れ様です。で? 結局ソウマさんの固有魔法は何だったんですか?」
「あー……言わなきゃダメかな?」
「ギルド、半壊」
「うっ……分かったよ……。"加工魔法"って言ってな、物を加工したり出来る……まあ戦闘にはあんまり向かない魔法だ」
そう言って廃材を剣の形に加工する。
どうやらこの"加工魔法"は手から無数のレーザーみたいな物を出して物体を削ったりする魔法らしい。
「おお〜。なんか地味ですね……」
「うっ……俺も本当ならもっと派手な魔法が良かったよ……」
「あっ! アタシいいこと思いつきました!」
「これからソウマさんはギルドの武器職人として働いてもらいます!」
「えぇ……」
「ギルド、全壊」
「うっ……。あれはルナさんが……。まあいいか、どうせ何か仕事はしないといけないしな」
「フッフッフッ!決まりですね!じゃあ早速材料を採りに行きましょう!」
こうして、俺はギルドの武器及び防具職人として就職することになった。




