雛祭り
本編はまだ掲載していませんが、ある作品の主役家族のお話
れない要素ないに等しい・・・
「やだ、まだダメ!!」
目の前にあるきれいなおひな様。
今日はひな祭り
きれいなおひな様が嬉しくて片付けようとする母を遮った。
「何を言ってる。さっさと片付けろ。」
しかし、そんな私の言葉を気にすることなく父は片づけを促した。
「ねぇ、ママ!!」
どうにかしてよママ!!といったように母に助けを求めてみたが母は私をなだめるように言った。
「おひな様達はね、ひな祭りが終わったら早く片付けないとお嫁に行くのが遅くなるのよ。」
あれは、一体何歳の時の会話だろう・・・
「ただいまぁ~」
久々に実家に戻った。
「最近、残業続きなんでしょう?これ、持って帰りなさい。」
そう言って沢山のタッパーを手渡れた。
「ありがとう。」
いつものように長居することなく私は玄関へ向かった。
「あれっ?お母さん、おひな様まだ飾ってあるの?」
私が家を出てからも毎年飾ってあるおひな様
あの日から、おひな様達は父が言うとおり3月3日の夜には片付けるようになっていた。
「ひな祭りは昨日よ?忘れてた?」
私の言葉にクスクスと笑う母
「忘れてないわよ。今日も表で待ってるんでしょう?」
だれかなんて言葉はいらない。
表で車に乗って待っているのは私と約束をしている人。
その人のことをふられピンッときた。
「何をばかなことを今更・・・」
確かにまだ認められてないけど・・・・
「誰が何と言おうと私は彼と結婚しますからね!!」
わざと大きな声をだしてどこかにいるであろう父親に聞こえるように言った。
「だいたい、兄さんの時はすぐに許してたじゃないの・・・」
先週、行われた兄の結婚式を思い出しながら言った。
「娘と息子は違うのよ。」
とクスクス笑いながら早く行きなさい。と母は私の背中を押した。
『おひな様達はね、ひな祭りが終わったら早く片付けないとお嫁に行くのが遅くなるのよ。』
昔、母が教えてくれた言葉を思い出しながらゆっくりと玄関で靴をはいた。
結婚が決まっているのに今更お嫁に行くのを遅く願うなんて・・・
と呆れながら我が家を後にした。
End
自サイトにて掲載していたものです。




