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王の子は世界と世界のあいだで鍵となる  作者: 浅 眠瑠
エピソード4:祈りの傍で
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祈りの傍で - 7

王城へ戻ったイリスは執務室で1人、座っていた。

日は暮れてしまっている。

机の上には、簡易的な報告書。

そこに記されたフィオの名前。


「はぁ……感情で動く人間は、厄介だな」


そう呟きながらも、脳裏に浮かぶのは彼女の顔だった。


(ダメだな、情は判断を鈍らせる)


ヴェイル。

アルベルト。

フィオ。

なにかが一本の線で繋がり始めている。


「……次は、逃がさない」


その声は、自分自身に言い聞かせるようでもあった。



━━━━



一方、リオは訓練場にいた。

夜の訓練場は月明かりだけが剣を照らす。


「……っ」


剣を振る。

いつも通りの型。何百、何千と繰り返してきた動きなのに、重い。

頭では分かっているが腕が僅かに遅れる。

あの仮面の奥にあった顔と、あの声。


「……っくそ……!」


死んだと、もうこの世にはいないと……そう聞かされていた。

嘘だと思いたかった。

剣を教えてくれた背中。

その彼が、今は“敵”として仮面をつけて立っていた。


「……俺は、どうすればいいんだ……」


その呟きは、誰にも届かなかった。

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