[6]-あいみすゆー-
ちょっぴり豪勢な引き戸がガラガラと音を立てて開く。全視線がこちらに向いた。私の魅力に引き寄せられちゃったのかな?そんな冗談を頭の中で言っていると
「乙葉さんどこいっていたんですか?みんな待っていたんですよ」
怒った口調で教壇に立つ女性。うちの担任だろう
「え、そうなんですか。すみません」
「すみませんじゃなくてねぇ〜...まぁいいわ席に着いて、ホームルーム始めるわよ」
「ちなみに席は?」
「ここここ!」
声のした方向を見ると、楓がこちらに手招きをしてひとつ前の空席を指している。どうやら私の席はそこのようだ
「ありがとう!楓」
「てかこんな近くの席になるなんて奇跡ちゃう!?もしくはそういう運命?あら、恋の予感ちゃう?」
秋の風が通り抜けるようなスピードでそんなことを言う楓に冷静に突っ込む。
「私は同性愛者じゃないよ」
「あら残念やなぁ」
「ほらそこ!静かにしなさい」
案の定怒られた。ちょっとぐらい喋ってもいいじゃなんかぁ〜..なんて思いつつ、楓と挨拶を交わしてから先生の話を聞く。
どうやら、学校の細かな説明らしい
「この学校はご存知の通り、6つのランクに分かれています。あなたたちはその中の頂点、Aランクってわけですね。このランクは"定期実技試験"や"決闘"で上げられます。あなたたちは、それに負けないようにするって感じですね。他には───」
そんな感じで学校の説明を聞いていった
「─────はこうなっていて────」
「─────でありまして──────」
「つまり───────」
.........長い!あまりにも長すぎる。こんなに話していてよくネタが尽きないものだ。学長ですらこんなには話していなかっただろう
そんな私たちを置いて、先生は淡々と言葉を紡いでいく。時計の針がゆっくりゆぅっくり進む
「────には法則がありましt」
<キーンコーンカーンコーン>
チャイムが先生の話にまったをかけた。...ふぅ、助かった
「あらもうそんな時間?続きは次の授業で軽く話します。それでは日直さん、立たせてください」
起立、礼、解散の合図でクラスの緊張がほぐれる
「いや〜長かった〜〜」
楓が割と大きめの声でそうつぶやく
「こらこらそういうこと言わないの」
「いやだって長いや〜ん」
「わかるけどね?」
そんな他愛のない会話をしていると後ろから気配が近づいてくる。魔王時代の癖で無意識に身構えた。すると後ろから近づいた影が口を開く
「やあ、乙葉 香蓮と言ったか?」
わたしは振り返り、返事をする
「ええ、そうですけど...」
初めて視認したその人は容姿こそ整っているものの、どこか眩しくてウザったい。そんな印象を受ける人
そんな分析をしていると彼が言葉を放つ
「お前が俺の嫁になることを許可してやろう」
「.......は?」




