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[15]-試験2日目-

療養もちょっとしたリハビリも終わって、始まる試験2日目。


「今日はたしかランダムマッチだっけ?」


「せやで!気合い入れてこー!」


にこやかに空を殴る(かえで)。すっかり本調子のようだ。会場は体育館。全校生徒がそこに集まるビックイベント。心燃える戦い!楽しまなくちゃ損でしょ!


「お、気合い入ってんね〜」


おっと顔に出てた....少し恥ずかしがりながらも


「うん!がんばろっ!」


そう返事をした

パッと体育館の照明が全て落ち、辺りには闇が満ちる。まるで映画の始まりのような高揚感が漂う。パッと体育館の真ん中が光り輝き、ある人を照らす。


「レディース アンド ジェントルメーン

皆が待ちわびる戦いがついに始まる!風花魔法学校前期中間試験2日目ランダムマッチ、開催だー!!!!!!!」


歓声が舞い上がり、会場のボルテージが一気に上がる。わぁ楽しそ〜...いやいや、楽しまなくちゃ損とは言ったけどあくまでこれって成績を決める試験でしょ?こんなにイベントっぽくやっていいもんなの?


「1年生の皆さんは初めてのランダムマッチ。どうぞそんなに緊張せず、楽しんでいってください。それではルール説明に入ります。闘熙(とうき)せんせーお願いしま〜す」


真ん中の壇上に魔法学校には合わないような筋肉を持った男が登る。


「これよりルール説明を行う。しかと聞くように」


爽やかながらも力強い声が体育館中に響く。...マイク無しで。


「ランダムマッチはその名の通り全生徒からランダムで選ばれた2人で1対1の試合をする。選ばれた人は体育館中央上空のモニターに映されるからそこで確認してくれ。」


先生が上を指さす。そこには巨大なスクリーンが浮かんでいる。え、あれいくらすんの?とかいう野暮なことは考えないで話を聞く


「戦闘は1人3回。一回目は同じランクから、2回目は±1ランクから、そして最後は全ランクからという形だ。」


なるほど、全部完全ランダムにすると運勝負すぎるからそうなってるのか。よく考えられているんだなぁ〜


「そして皆が気になるのが昇格制度。今回の試験では勝敗によってポイントが配られる。自分と相手のランク差によってそれは増減する。トップ10...『星位十冠(せいいじっかん)』どうしの場合はランク順位をそのまま入れ替えるという形になる。」


へ〜...て「星位十冠(せいいじっかん)」って何?私たちのこと?いつの間に名称が決まったの?厨二臭すぎない?.....でも悪くないかもw


「さぁあらかた説明はしきった。質問は周囲の先輩や、先生に聞いてくれ。私からは以上だ。あぁ、あと最後に....全力で楽しめ!!!」


うぉーーーーという声がこの空間を満たす。ボルテージは最高潮をゆうに超えている。


「ありがとうございました!さぁ、盛り上がってきたところで、最初の対戦相手の抽選だー!!」


上空のモニターの画面が幾度となく変わる。いつ止まるか分からない。周囲の視線が一点に集中する。

やがて画面がある一人の生徒を映す。それは....


「さぁ、最初に選ばれたのは....十冠第10位ィ...乙葉(おとは) 香蓮(かれん)!!」


えぇ、1番最初!?


「おぉ最初かぁ、がんばりぃな!」


「うん、ありがとう!がんばるね!」


「そして、対するお相手は〜?」


もう一度モニターが抽選を始め、ついに私と戦う相手が決まる。


「十冠第5位ィ....白刃(しらは) 刀花(とうか)だぁー!!」


第5位か....楽しみになってきた


薄暗い一本道。これで来るのは3回目かな?1歩、1歩と高鳴る鼓動。


『────さぁ、第1回戦がまもなく───』


スピーカーからの音がほのかに聞こえる。さぁ、今回はどんな相手なんだろうか。


『実に700年ぶりに妖刀に選ばれた名門白刃家の若娘、刀花(とうか)選手と─────』


反響する足音が、少しずつはやくなる。


『無名の天才。香蓮(かれん)選手の激闘がいま始まります!!」


光が私の目に飛び込んでくる。観客席は満員。中には立って見ている人もいる。全員が私たちの戦いに期待しているのだ。


「目の前の敵にはご無沙汰なのかしら?」


明るくて、元気。だけど少しだけ妖艶さを感じされる。そんな印象を受ける声が、近くから聞こえる。対戦相手だ。周囲ばかり気にして相手を見ていなかった...反省


「あぁ、ごめんなさい」


「フフ、いいのよ」


そう笑いながらも若干の緊張感がそこにはたしかに漂っていた。


「改めましてわたくしは白刃(しらは) 刀花(とうか)。呼び方は好きにしてくれていいわ」


「私は乙葉(おとは) 香蓮(かれん)。よろしくね刀花(とうか)ちゃん」


「よろしく香蓮(かれん)。それじゃあお互いベストを尽くしましょう」


「さあ、両者準備は整ったでしょうか」


虚空から杖を取り出す。心地よい木の感触。刀花(とうか)の方は...刀?さっきまでは1本もなかったというのに、腰に1, 2, 3本....そして目を引くのは背中に携える...というか浮いているあの5尺刀。抜けないように厳重にしめ縄で固定されている。ちらっと聞こえたけどあれが『妖刀』ってやつ?大層なもんだね。誰が作り出したんだか...


「それでは!風花魔法学校前期中間試験ランダムマッチ第1回戦!白刃(しらは) 刀花(とうか) VS 乙葉(おとは) 香蓮(かれん)。開始です!!!!!!」


歓声が上がる中、私は杖を握り直した。

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