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[10]-中間試験-

どうしようか悩んでいるうちにすぐに時間は過ぎ、対策が思いつかないまま中間試験の実施日初日になっていた。中間試験は3日間行い、先生と戦うのは3日目らしい。よし!まだ時間はある!


それで1日目は2人1組になってダンジョンに潜るらしい。ダンジョンっていうのは洞窟とかの密閉された場所に魔力が溜まることで、そこに住む動物や植物が異形化する現象,場所のことらしい。


起源としては、はるか昔に討伐された魔王の魔力が一気に解放してその一部が洞窟に逃げ込んだことで一番最初のダンジョンが生まれたらしいんだけど、今では一定以上の魔力量を放出すればダンジョンを生み出せるようになったんだとか..これを「澹化(だんか)」って言うん..だっけ?


「今回は私たち教師組が澹化(だんか)させたダンジョンを攻略し、浄化してもらう。浄化の仕方はわかるな?..一応説明しておくぞ」


ダンジョンを浄化させるためには魔力を吸収する魔晶石、「収魔水晶」を特定の場所に置く必要がある。台座があったりなかったりするが、基本はダンジョンの最深部に置く場所が生成されるらしい。


「今回見る観点は3つ。どれだけ速くダンジョンを浄化できるかの『攻略力』、どのルートで行くか,どう地形を生かすかの『判断力』、そして仲間を失わない『生存力』だ。意識して攻略するように」


説明し切ると1拍置いて


「それじゃあそれぞれの試験会場に飛ばす。転移直後から試験開始だ」


そういうと辺り一面が白く輝く。初めての中間試験。がんばるぞっ!



* * * * * * * * *


覆い尽くす光が消え、森の匂いがする。辺りでは鳥が歌を歌い、木々の枝が指揮をする。目の前にあるのは暗闇に続く洞窟。ダンジョンだ


「へ〜こんな森ん中の洞窟をわざわざ澹化させたんか〜芸が細かいな〜」


隣には親友が立っていた。どうやら今回のペアは(かえで)らしい


「体育館みたいにこれも偶像なんじゃない?よろしくねかえで!」


「あ〜たしかにな〜。よろしく、かれんちゃん」


挨拶を交わしたところでひとつ深呼吸。鼻から空気を吸い、口から吐く。全身に酸素が巡る。心臓の鼓動が速くなっているのがわかった。そう、私は今新たな冒険を前に久々に気持ちが高揚している。その気持ちを伝えるように少しうわずった声で


「それじゃあ、始めよっか!」


そう口にする




かつん、かつんと二つの足音が洞窟中に反響する。時折、水の滴る音が聞こえてきた。


「なんか不気味やなぁ〜」


その声が辺りに響いて不協和音を奏でる。...うん、そっちの方が怖いかもw


魔力探知をかけてみた結果このダンジョンは計6階層に分かれているらしい。今は1階層。特に宝も敵もいない。


「魔獣も魔物もいないし、ただの暗い洞窟の探検みたい...」


「....あれそれ、フラグやない?」


「まさか〜小説じゃあるまいし」


そんな冗談を抜かしていると


ガタガタガタガタ


突然地面が揺れ始めた


「ほらフラグやったんやって〜」


「いやまだフラグを折れる可能性があr......」


足を支える何かが消失した。床が揺れに耐えきれずに崩壊したのだ。体が重力加速度に則って鉛直下向きに加速していく。


「「うわぁーーーーーーーーーー」」



ドスンと言う音が辺りに響き、砂煙が舞った。


「いてて..大丈夫?かえで」


バレない程度の反重力魔法(アンチグラビティ)で一応衝撃は抑えたけど全部の衝撃はカバーしきれなかった


「まぁ...なんとかな〜」


「良かった...それでここは?」


「体感結構落ちてきたけど〜」


魔力探知で辺りを調べる。一気に第6階層まで行ってたりして...


案の定魔物はいる。下の階層に行くに連れて難易度が上がるからまぁそれは当然だr......


「.......は?」


思わず声が出た。そんぐらいありえないことが今起きているのだ


「どしたん?かれんちゃん」


戸惑いながらも衝撃的な回答を述べる


「第6階層が.....上にある」


「...........へ?」



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