4話 森林戦
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
【クエスト オブ サンハルト2 4話】
北の村を出て、鉱山の洞窟に向かう途中森があった。
「きゃっ!」
森の中をしばらく進むと、最後尾にいたアヤノが、突然悲鳴を上げた。
他の3人が振り向くと、アヤノが大ネズミに襲われていた。
アヤノは、ふいをつかれ大ネズミの攻撃を受けよろけて転んだ。
大ネズミは、他に3匹いて一斉にアヤノに襲いかかってきた。
「きゃーっ!」
「アヤノさん!」
アヤノの前にいた、フュリアが素早く反転し、アヤノの前に出て皮の盾を構えた。
「くっ⋯い、今です⋯」
フュリアは、大ネズミ3匹の攻撃を何とか盾で凌ぎきった。
バチョーが、素早くブロンズナイフでネズミAの額を突き、続いてケンイチが木刀で大ネズミBの脳天を叩いた。
「ファイアーボール!」
アヤノが体制を立て直し、火の玉で大ネズミCを燃やし、残った大ネズミDは逃げ出した。
「アヤノ、大丈夫か?」
「うん、平気よ」
「体を見せて下さい⋯どこも怪我は、無いみたいです、良かった⋯」
「ありがとうフュリア、あたしを守ってくれて」
「いいえ、アヤノさんが、無事で良かったですわ」
(森の中だと見通しも悪いし、アヤノを最後尾にするのは、良くないかもな。ここは、ゲームと違うな⋯)
「みんな聞いてくれ、隊列を変えよう。森の中では見通しが悪くて、不意討ちを食らうこともあると思う。そこで最前線と最後尾を僕かバチョーが努めて、その間にフュリアとアヤノを挾むのが良いと思うんだよ」
「はい、それが良いと思いますわ」
「あたしも、その方が安全だと思う」
「よし、バチョーは、どう思う?」
「俺が前で、ケンイチが後ろが良いと思うぞ。ケンイチは俺達のリーダーで、戦況を見極めて指示する事も多いから、戦況が分かりやすい最後尾が良いと思うぜ」
「なるほど、そうだね。じゃあ確認しよう。バチョー、フュリア、アヤノ、僕の順で隊列を組もう。良いね?」
全員が、頷いた。
その後は、苦戦することなく戦闘に勝利できた。
そして、洞窟の入口にたどり着いた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。