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32話 勇者の考えとクラスチェンジ。バチョーのピラミッドに落雷!?

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

【クエスト オブ サンハルト2 32話】


 ケンイチ達は、サザンクロス教会近くの宿場に泊まっていた。


「みんな聞いてくれ」

「どうした?」

「僕は今まで魔物はただ倒せば良いと思っていたけど、サザンクロスの教会を見て少し考えが変わったよ」

「そうなんだね⋯どう思うの?」

「魔物とはいえ命は命だ。なるべく殺生は避けたい」

「うーむ⋯言うことは分かるが、危険じゃないか?」

「確かに⋯トドメを刺さずに危険になる事もあると思うし、救えない命もあると思う。だけど⋯命を大切に思う気持ちは忘れてはならないって思うんだ」

「そうですね⋯」

「戦士としては矛盾しているけど、その矛盾を受け止めて戦いたいと思ってる⋯良いかな?」

「あたしは良いよ」

「私も賛成です」

「俺も賛成だが⋯」

「だが?」

「仲間の命が危険になる場面が増えるだろう、その時は奪わざるを得ない命もでてくると思う。その覚悟はあるか?」

「ああ⋯あるよ。この手はもう血に染まってるし⋯だからこそ、救える命は大切にしたい」

「そこまで言うなら異論は無いぜ! 俺もお前の考えには賛同したいのが本音だからな」

「あたし達強くなろう! そうしたら助けられる命も増えると思う」

「はい!」

「ファリムの船の改造期限まで、まだ時間があるからレベルアップをしたいね」

「じゃあ、フライ地方から、更に北の山奥に試練の塔というところがあるって文献で見たことあるよ。そこに行ってみない? 何でも新しい力が得られるそうよ」

(そ、そんなところがあるって知らなかった⋯僕が知らずにクリアしたのかな?)

「ケンイチ、どうする?」

「よし、行こう」


 翌朝、試練の塔があるという山岳地帯に向かった。

 数日後、麓の宿場に着き一泊した。

 試練の塔は、山の頂上に建っているのが見えた。

 ケンイチ達は、山を登り無事に試練の塔に到着した。

 内部が複雑な構造になっており、何度も迷った。


「また行き止まりですね⋯」


 普段、不平不満を言わないフュリアがため息をついた。


「あたし、頭がこんがらがってきちゃった⋯」

「俺が覚えてる」

「ほんと? すごい!」

「ピラミッドでも覚えてましたね!」


 バチョーの活躍で、どんどん上の階に登った。

 道中、オーク、大猿、暴れシカ等と戦闘になったが気絶させた。

 そして、塔の10階へ着いた。

 ここは、床から長いつり橋になっていた。

 先にうっすらと細い塔が見えた。


「こ、ここを歩くの⋯?」

「怖いです⋯」


 10階は風が強く、たまにつり橋が大きく揺れ、下を見ると地面は遥か遠くにあった。


「でも、他に道は無いよ」

「そ、そうね⋯」

「はい⋯」


 ケンイチはサラリと言ったが、アヤノとフュリアには死刑宣告のようだった。

 アヤノとフュリアは、恐怖で表情が凍りついた。


(アヤノとフュリアの怖がってる顔⋯そそるわぁ⋯)


 そんな中、ワイバーンと火喰い鳥が現れた。


「火喰い鳥だ! こいつは強力な火炎を吐く。ワイバーンは攻撃力が高いぞ!」

 

 火喰い鳥は、大きく息を吸い込み火炎を吐いた。


「アイシクルフリーズ!」


 火喰い鳥の火炎と、アヤノの猛吹雪がぶつかり合い大爆発を起こした。

 大きな煙が上がった。


「うおおーっ!」


 煙の中からケンイチが飛び出し、火喰い鳥をみね打ちし、つり橋に放り投げた。

 火喰い鳥はつり橋の上で気絶している。

 ケンイチは、そのまま下に落下した。


「ケンイチ!」


 下に落ちたケンイチを探そうと、アヤノが叫んだ。

 接近戦を挑んできたワイバーンの鉤爪を、バチョーが防いだ。


「やーっ!」


 フュリアが大地の杖でワイバーンを叩き、ワイバーンも気絶した。

 アヤノが、落下したケンイチを探したが見つけられなかった。


「この辺か? ケンイチが落ちたのは?」


 バチョーは、指を差した。


「うん⋯」

「大丈夫でしょうか⋯?」

「大丈夫だろう。タフだしな。俺達も飛んでみるか」

「え?」

「ほ、ほんきですか?」

「ああ、ケンイチが下にいる以上、追わなきゃいかんだろ」

「そ、そうですけど⋯」

「う、うん⋯」

「じゃ、行こーぜ」


 アヤノとフュリアは、下を見た。

 すると、やはり地面は、遥か遠くに見えた。


「ブルッ⋯」

「怖いのかい?」

「は、はい⋯」

「じゃあ、俺が先に飛ぶ。下で受け止めてやるから後から来なよ。たぶん、ケンイチも下にいるはずさ」

「あ、ま、待って⋯」


 アヤノの静止を聞かずバチョーは、飛び降りた。

 無事に着地すると、下にケンイチがおり事情を説明した。

 ケンイチは、了解し叫んだ。


「フュリアーッ! アヤノーッ! 僕達が受け止めてあげるから、思いきって飛んでおいでーっ!」

「今の⋯」

「ケンイチ様の声ですね⋯」

「い、いこっか⋯?」

「そ、そうですね⋯」

「じゃあ、い、一緒に飛びましょう⋯」

「うん⋯」

「えいっ! きゃあああっ!!」


 2人は、意を決し目を瞑って飛んだ。


(こ、怖い! 怖い!! どんどん早くなってくよぉ!!)


 アヤノは、怖がり泣き出してしまった。


「あら? 鳥になったみたいですわ!」


(や、やはり⋯丸見えだ⋯! ヒ、ヒヒヒ⋯! し、しかも⋯う、上まで⋯)


 アヤノとフュリアは、ワンピースなので高いところから飛び降りると⋯スカートが⋯また、バチョーの下半身がピラミッドになった。

 アヤノは、ケンイチが受け止め、フュリアは、バチョーが受け止めたが⋯


「ぐあぎゃっ!」

「ありがとうございます、バチョーさん」

「お、おぅ⋯」


 バチョーは、受け止める際にピラミッドを強打していた。


「大丈夫だったろ?」

「う⋯うん⋯」

(ケ、ケンイチの腕のなかにいるんだ⋯あたし⋯きゃ⋯)


 アヤノは、涙で頬がぬれて、怯えていたが、ケンイチが笑うと、アヤノはホッとし、恥ずかしそうに顔を赤くした。

 近くに祭壇と魔法陣があった。

 4人が魔法陣の中に入ると、光に包まれた。


「な、なんだ⋯?」

「新たな力が湧いてくる⋯」

「神様のご加護を感じます⋯」


 バチョーは武道家に、フュリアは聖女に、アヤノは賢者にクラスチェンジした。

 簡単にクラスチェンジするとどうなるのかを以下に説明する。

・武道家

 格闘技の使い手で、とても力と体力が強く、盗賊の時と同じくとても素早く、接近戦で無類の強さを誇り、連続攻撃を得意としている。

 また、盗賊の時の知識や器用さは受け継がれている。

・聖女

 僧侶の上位互換で、聖魔法と回復魔法の威力が増す。

 フュリアは、生まれつきとても力が強く、杖での打撃の威力が高い。   

・賢者

 魔法使いよりも力、素早さ、体力が強く、最高の魔力を誇る。

 また、杖、ナイフ以外に、刀と弓を扱え、攻撃魔法だけでなく回復魔法も使えるようになる。

・勇者

 選ばれし者である勇者にクラスチェンジは無いが、元々とても力と体力が強く、攻撃、回復魔法と、専用の光の稲妻、回復魔法を扱える。

 また、重い武器防具を装備できる。

 バチョーに鉄の爪を購入し、ミスリルクローと左右に爪を装備した。

 アヤノは、刀を扱えるようになった為、白銀の刀を装備し、ケンイチに扱い方を教わった。

 ファリムとの約束の日まで、この塔で修行し、約束の日に近くなり海賊のアジトへ向かった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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