3話 和気あいあい! みんなと自己紹介
【クエスト オブ サンハルト2 3話】
「みんな、自己紹介しようか」
「はい」
「みんな何歳? 僕は18歳」
「私は16です」
「あたしは14」
「俺は20だ」
「みんな知り合い?」
「いいえ、私はみんな初対面です」
「あたしも」
「もちろん俺もだ」
「そっか、趣味とかある?」
「私は⋯お祈りでしょうか⋯」
「あたしは、読書かな⋯」
「お、俺は、特に無い!」
(エッチな妄想とは言えんな⋯)
「ケンイチ様のご趣味は、なんですか?」
「僕は⋯釣りかな?」
「へぇ〜、お魚食べたいなぁ⋯」
「今度、行こうか」
「うん! 嬉しい!」
(アヤノって⋯本物はめちゃくちゃ可愛いんだな⋯)
彼等はしばらく雑談した後、翌朝北の村に向かうことに決め、就寝した。
バチョー以外は。
(フフフ⋯アヤノは可愛いし⋯何と言ってもフュリアは、美女で清楚で、ナイスバディだ。着いてきて良かったぜ⋯)
バチョーは、鼻の下が伸び切っている。
翌朝、ケンイチ達はレイルを発ち、道中魔物に襲われることも無く、北の村に到着した。
ケンイチ達は、村で情報収集し、真っ直ぐ武器防具屋に向かった。
「ねぇ、ケンイチ」
「ん?」
「あたし、ポンチョから皮の服に変えたいんだけどダメ?」
「ああ、皮の服は、鉱山の洞窟にあるからそれまで我慢して」
「うん、分かった⋯って、何で洞窟にあるって分かるの?」
思わずケンイチは、ギョッとした。
「え!? あ⋯う⋯ま、前に行った事があるからさ~」
「宝箱開けたのに取らなかったの?」
(ア、アヤノは、突っ込むな⋯)
「あっ! う、うん⋯僕、着てるからさ~」
「そうなんだね」
「うんうん⋯」
(何とかのりきった⋯)
ケンイチは、安堵して一息付いた。
武器防具屋では、ブロンズナイフ、皮の盾を2個買い、ブロンズナイフはバチョー、皮の盾は、ケンイチとフュリアが装備した。
「ありがたい、これがあれば少しは打撃でも役に立てる」
その後、この日は北の村の宿屋に泊まることにした。
「翌朝、鉱山の洞窟に向かう。良いね?」
「鉱山の洞窟には、何があるの?」
「何もないらしいが、火薬工場につづいてるらしいんだ。火薬工場には爆弾があるらしい」
「よくご存知ですのね」
「爆弾でどうするの?」
「ここ、レイル地方は山に囲まれているだろう? 北のフライ地方に行く道が、先日、がけ崩れがあって通れなくなってるそうだよ。爆弾があれば吹き飛ばせるはず」
「そうなんだね」
その後、翌朝早く鉱山の洞窟に向かって出発した。
キャラのプロフィール
ケンイチ 勇者
18歳 175㎝
バチョー 盗賊
20歳 183㎝
フュリア 僧侶
16歳 158㎝ 90(E)・59・88
アヤノ 魔法使い
14歳 146㎝ 70(A)・56・62
スリーサイズは、バチョー推測。