12話 潜入! 山賊の砦
【クエスト オブ サンハルト2 12話】
村の西は、すぐに山岳地帯になっていて、道中キラービー、大アルマジロ等と戦闘になったが、苦戦しなかった。
「俺達も少しは強くなったか?」
「そうですね」
「うん。山賊達は強いみたいだから油断せずに行こう」
「うん」
山の中に砦があり、ここが、山賊達の拠点だった。
「何だお前等は?」
「正義の味方だよ!」
「な、なんだとぉ!?」
ケンイチとバチョーが門番を気絶させ、砦に乗り込んだ。
山賊魔道士が5人現れた。
全員が一斉に魔法の詠唱を始めた。
「あの魔法⋯ファイアーボールよ! 3発ならブリザードで相殺出来るわ!」
「よし、残りの2発は、引き受けた」
「私は、援護に回ります!」
「分かった。僕は攻撃する。みんな頼むぞ!」
アヤノは、ブリザードの詠唱を始めた。
バチョーは、前線で仁王立ちで防御の構えをとり、フュリアはすぐに回復できるようにバチョーの後ろについた。
ケンイチは、攻撃しようと構えた。
「ファイアーボール!」
5人の山賊魔道士が、一斉にファイアーボールを唱え、5発の火の玉を発射した。
「ブリザード!」
吹雪と5発の火の玉がぶつかり合い、爆発し、爆煙の中から2発の火の玉が飛んできた。
「来た!」
バチョーは、2発の火の玉をまともに受けたが、ダメージに耐えきって前進した。
「ていっ!」
ケンイチが、鉄の刀でみね打ちし、1人を気絶させた。
バチョーとフュリアが攻撃し、2人も気絶させた。
「命までは取らない。引くんだ!」
残りの山賊魔道士は、逃げていった。
「ふぅ⋯」
「バチョーさん、大丈夫ですか?」
「ああ、どってことない」
奥から続々と、山賊達が襲ってきた。
「フュリア、スリープを頼む。アヤノはバリアを。僕とバチョーは眠らなかったやつを気絶させる」
アヤノとフュリアは、魔法の詠唱を始め、バチョーは二人の前で身構えた。
「スリープ!」
甘い香りが辺りを包み、山賊達は眠っていった。
「何人か効かなかったわね⋯」
「バリア!」
ケンイチ達をバリアが包み、防御力が上がった。
「せいっ!」
「うりゃっ!」
ケンイチは、山賊達に次々とみね打ちをし、バチョーは手刀や蹴りで山賊達を気絶させた。
やがて、山賊達達は逃げ出した。
砦内の小部屋に入ると宝箱があった。
宝箱を開けると、中には青銅の盾が入っていた。
「これは、俺にくれないか?」
「うん。使ってくれ」
ケンイチ達は、さらに奥に進んだ。
奥に薄汚れた赤い絨毯が敷いてあり、掃除をしたことが無いのか、汚れていて歩くと埃が舞った。
奥に、今までの山賊達より明らかに強そうな4人組がいた。
中でも、一際大きい男が1人いた。
「お前が頭目か!?」
「そうだ。何用だ?」
「降伏しろ。そうすれば命は取らない」
「俺に降伏しろだと!? 身の程知らずが! できるもんならやってみろ!」
山賊の頭達と戦闘になった。




