表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神の見える女  作者: 5414
9/18

ドストライク

お江戸に行く、おじさんとチャラ男を連れて。

今回死神ちゃんがついて来たのには理由がある。

北の大国の強い悪魔が気になったらしい。


「戦争を起こすような悪魔は結構力が強いからね、実際に見たい。確認はしておきたいんだ。」


「強いの?負けちゃうかも知れないの?」


「わからない、僕も初めての経験だからね、かつて負けた死神もいるって話も聞いているから念のために」


と言う訳で、私たちは東京タワーに来ている。何年振りだろう。

遠足で来た以来だわ。

スカイツリーより私はこっちの方が好きだ、都会のど真ん中の贅沢な公園の中にある、洗練された街の中に鉄骨を組み合わせた無骨な建物。近代化、戦後の復興の象徴。

戦争のせいで壊れて欲しくない。


芝公園でチャラ男の悪魔が北の大国の師匠と会う約束をしたので死神ちゃんと一緒に気づかれない様に見張る。

チャラ男の悪魔は私達に従順なので、こちらの情報は流さないと死神ちゃんは言っている。


チャラ男の元にスーツ姿の男と女がやってきた。

死神ちゃんの顔が硬っている。


「結構やばい感じ?」


「ああ、女の方なんだけど、、、」


私も次の言葉を待って息を呑む


「すごく、好みだ、、、」


「、、、、、、、」


言葉がない。

小さくて白くてモデルの様なロシア人、可愛いわよ。

そりゃ私はでかいですよ、黒いですよ、モデルじゃ無くて格闘家ですよ。

モテませんよ〜いいもん、わかってるし。

眉をよせてしかめっ面をしてると。

「君も優しくて、強くて、なんか凛々しい感じで良いよ」


「あんまり褒められてる気がしない」


そんなことより集中集中!


「で、どうなのよ?」


「何がって、、、痛いよ!肩パンチしないでくれる、空手家なんだから」


軽く入れたのに、大袈裟よ。


「力の強さでしょ?今日の目的忘れてない?」


ガタイの良い軍人風の男は大したことなくて、チャラ男レベル。

女の方が師匠の様で、結構やばいらしい。


「勝てるの?」


「うううん、やってみないとわかんないかも」


「来た意味あるの?ドストライクの敵を見に来ただけな気がするんですけど」


「あのコンビニの前はじーさん、ばーさんばかりなんだもん、、、だから肩パンやめてって」


私の街を馬鹿にするな。


ノアルは8月に私に旅行に行けと言っていた、もう今日は21日、時間が無い、、明日の日曜日にチャラ男にドストライクを連れてきて貰って、悪魔契約をしなくちゃ!



てな訳で、ドストライクが目の前に居る。敵ながら私から見ても可愛いと思う。

チャラ男とのキスは嫌だけど、この子となら許せるかも。


「何が望み」


また考えていなかった。


「ノアルとの契約解除、と私の世界征服」


何言ってんの私、世界征服だって、、、、


「ノアル?、、ああ核ミサイルの子ね。いいわ世界征服の方が面白そうだから」


「じゃ、手を出して」


キスじゃ無いの?、、、ホッとした様な、残念でもあるような。


ピンを小指に刺された。

相手も刺している。

双方の小指を擦り合わせる。


契約は終了した。

更新遅くなりました。

良いね、ブックマーク、ご感想頂けますと嬉しいです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ