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死神の見える女  作者: 5414
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北の大国

悪魔は私の前で正座をしている。


死神ちゃん勝ちだ!


死神ちゃんの力が強かっただけで、私のパンチ力が強かった訳では無いって思うことにした。


「ノアルの願い事って何なのよ、正直に答えなさい。」


「もう殴らない?」


「殴らないわよ!早く言いなさい」

「また殴るわよ」


「殴らないって言ったのに、、、」


後頭部を摩りながら、悪魔は白状した。


「この街に核ミサイルを落とす」


「核ミサイル?どうやって?そんな事できるの?」


「僕には無理さ。力が弱いから、、、女の子にも負けるし」


「一応私空手の有段者ですからっ!!」


パパ、嫌がる私を極真空手に連れて行ってくれてありがとう。

今、ようやく父親に感謝ができた。



「北の大国にいる僕の師匠にお願いして来た、彼なら何とかしてくれると思う」


「ソ連?そこの悪魔に外注したって言うの?」


「ロシアね、古いな〜君幾つ?未だ若いでしょ?」


そう言えばソ連じゃなくてロシアだ!

仕方ないじゃん、教科書ではソ連なんだから。


「発注取り下げて来なさい」


「無理無理、やる気満々だったから今更止められない」


「ソ連に行って僕の様に手下にしちゃえばなんとか、、、痛いよ〜」


「悪魔の癖に私を馬鹿にするからでしょ!」


脛に軽く入れただけなのに、大袈裟ね。

ソ連、もとい、ロシアに行かなきゃならないの?

バック新しくしたかったのに、予定外の出費だわ。


週末に旅行代理店に行って来なければ!

ボルシチぐらいしか知らないけど、、、


次の日、テレビでロシアの外相が来日するニュースを見た。

悪魔は昨日から私の後をついてくる、とても鬱陶しい。

ラッキーな事に外相を操っている悪魔がそれだと教えてくれた。


旅費は節約できたけど、どうやって会えば良いのかわからない。

悪魔を小突いて会う方法を考えさせると、自分が呼んでくると約束してくれた。


死神ちゃんの力の強さで約束させたのであって、決して私の腕力では無いって。


か弱い乙女ですもの。

良いね、ブックマーク、ご感想頂けたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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