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死神の見える女  作者: 5414
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プレタポルテ

高そうなティーカップセットにこれもまた高そうな茶葉を入れてくれた。

良い匂い。

渋みはキツくなくサッパリとした味。

紅茶ってあんまり飲まないけど、美味しいのね。

まあ高いから当たり前だろうけど。


「って、聞いてる?通勤で疲れちゃったの?大使館員の宿舎用意しましょうか?」


いけない、またやっちゃった。

課長にもよく怒られるんだ。

考えが飛んじゃって人の話聞いてない病、、、


「ごめんなさい、紅茶が美味しくって、、、」


「あら、わかるの?嬉しいわ日本人はコーヒー好きだって印象だから」


「それで仕事内容なんだけど、当分は私に付き添って居てくれるかしら、そうすれば他の仲間の悪魔にも紹介できるから。それで良い?」


やばい、いきなり計画が崩れて行く!

どうしよう。


「あの〜ワガママ言っても良いですか?」


「何?良いわよ聞くだけ聞くわ」


「一堂に揃った悪魔の皆さんをみてみたいかなぁ〜とか思うんですが、、、」


「そうね〜」


軍人風の男が口を挟む


「領事官主催のパーティーが三日後にありますが、主要メンバーも集まります。これに参加するのはどうでしょうか?」


「あの使えない領事官?馬が合わないのよね〜」


ここで押さなきゃ女がすたる!


「わぁ〜パーティーって行ってみたいなぁ〜素敵なんでしょうね〜」


「そうね〜」

エカテリーナは少し考え込んでいる。

よし、もうひと押し!


「エカテリーナさんのパーティードレス姿見てみたいなぁ〜カッコイイだろうなぁ〜みたいなぁ〜」


「良いわ、そこまで言うなら、今後パーティーにも出なきゃならない訳だし、あいつのパーティーなら少々の粗相も良いでしょう。練習のつもりで行きましょう」


「じゃ出かけるわよ」


「へ?」


「貴方パーティードレス持っていないでしょ?さあグズグズしてないで支度してっ!」


ハイブランド巡りが始るらしい。

今度はエカテリーナのドレスも買うのだそうだ。


「今回は時間がないからプレタポルテで良いわね?」


「アクセサリー類は私の物を今回は貸すわ、それで良い?」


なんだかわからないが、頷いておく。

ただ凄い世界に来てしまったらしいと、なんとなく居心地が悪く感じている。


しまむらがユニクロが遠くに感じられる、、、、

早く帰りたい。

良いね、ブックマーク、ご感想頂けたら幸いです。

よろしくお願いします。

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