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死神の見える女  作者: 5414
16/18

潜入

満員電車に揺られ、入社の時の量販店で買ったちょっとウエストがキツくなってしまった(仕事で忙しくて道場に行ってないから仕方ないじゃん)リクルートスーツに身を包みロシア大使館を目指す。

乗り換えが面倒で、改札を何度も間違えてやっと辿り着いた。

エカテリーナに警備室の前で電話をかけて迎えに来て貰う。

出てきたエカテリーナは私を一瞥するとため息をついて


「少しそこで待っていてくれるかしら、車を持ってくるわ。」


すぐに大使館に入れると思っていた私は面食らいながら頷いた。


マットブラックの外ナンバーのポルシェにエカテリーナが乗りサングラスをかけて出てきた。

絵になるわ〜

と感心していると


「乗って!少し出かけるわよ」


「あ〜ハイハイ」


右側から乗り込む、なんか変な感じ。

左ハンドルの車は初めて乗るから違和感。


ポルシェって後ろに席があるんだ、でも狭っ!

子供しか乗れないんじゃない?


おかーさんの乗ってるNBOXの方が使い勝手良さそう、とか思いながらシートベルトを付けると、身体がシートに押し付けられる。

けたたましいエンジン音と共にものすごい加速。


「と、飛ばし過ぎじゃない?」


「大丈夫大使館ナンバーだから」


そう言う問題なの?


六本木通りをスラロームしてポルシェは走る。

私は足を突っ張ったままドアの手すりをガッチリ握ったまま固まっている。


代官山のビアバスストップと言うお店に横付けする。


「降りて、後続車に気をつけてドアを開けるのよ」


大した距離じゃないのに凄く疲れた。

ヨロヨロと降りるとお店に引っ張られるように連れていかれた。


「この子の仕事着を見繕って頂けるかしら」


後はプリティーウーマンの如く高額なお洋服に埋もれた。


その後もアローズやレイビームス、ドレステリアなど回って次々と買い物をした。


ポルシェの後部座席に入らないので、後半のお買い物はお届けにして貰う。


バスストップで着替えを済ませていたのでそのままロシア大使館に戻る。

今度は慣れないヒールにヨロヨロしながら、ポルシェを降りて大使館に入った。

通勤用のローヒールのバカ高い靴も買ってくれたので、ヒールは大使館内だけ履けば良いと言われてホッとしていると、最初に会った軍人風のデカいロシア人がやってきて握手を求められた。

指先をそっと握るように握手をされてガッチリの握手しかしていない私はここでも面食らう。


「それで、その低級悪魔はなんでそこにいるのかしら?」


チャラ男悪魔はビクッとしながら


「我が主人に従うまでの事」


来てたのね〜


「貴方を見縊っていたかもしれないわ、人間如きが低級でも悪魔を従えられるなんて、、、」


「やっぱり私の目に狂いはなかったわ、世界征服出来るかもしれないわね、頑張りましょう」


エカテリーナは上機嫌で部屋を出て行く、出がけに紅茶で良いかしら?とか聞かれたのでウンウンと頷いた。


良いね、ブックマーク、ご感想頂けたら幸いです。

よろしくお願いします。

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