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9.青空市からの打ち上げ

意外と時の流れが遅くて焦っています。これは12話では終わらない予感…!

 本日は晴天、実に青空市日和である。村の広場に行くが、まだ朝早いので人はいない。

 ヨイ・アサメは村人の把握のため、今日はこっちに来ている。店主と秘書の方には、例の過品質な防犯魔道具と信頼できるヨイとアサメの息子がついてるから大丈夫とのこと。

「息子いたの?!エ?!その若さで??」

「何を言ってる?

 私もアサメも500年は生きてるぞ。」

「「長生き!!!」」

「息子は3人いるぞ?そろそろ娘も欲しい」

「へ、へぇ〜!」

カミラも2人に子供がいる事に驚いていたが、キースとヒースは純粋にびっくりしていた。

(見た目で判断しちゃいけないなー、ホント)

(子供作るの、どうやるんだろ?)

((そういえば、カミラ何歳?))

 謎は深まるばかりである。


「ひとまず、向こうは心配ないなら、こっちはこっちでやる事をやりましょう!」

「「ハーイ!」」


 なんだかんだで陳列してあっという間に青空市始まりの時間が来た。青空市はカミラ一行にヨイとアサメを加えた6人で始まった。

「今日を楽しみにしていたのよ、うふふ」

「お洒落なランプだなぁ、異国のか?」

「これを頂戴。お金はいくらかしら」

 所定の時間にはかなりの村人が集まり始め、ガンガン見ては買っていく。

 村の一大イベントとして、かなりの人が楽しみにしてくれたようだ。

「こんな辺鄙なところまでありがとうねぇ」

「道中大変だったろうに、本当ありがたい」

「この髪飾り、ずっと欲しかったやつ!」

 老若男女問わず、大盛況である。


「鳥さん、これいくら?」

「カァァ、200かラン、です」

「ハイ、ありがとう!!!ママ〜、買えた」

 少しカタコトではあるが、楓もちゃんとお客様をさばいている。首あたりに魔道具を使っているようだ。

 大小問わず小さい子が好きそうなキラキラした物を売っている。


「お兄さん、コレおいくらかしら。」

「1700カランだよ、何色が良い?」

「「「桃色で!」」」

「?!」

 キースはお姉さんを接客中だったが、途中から3人に増えてモテモテである。シルバーなどの金属アクセサリーや小物を売っていた。


「お兄さん、コレくれないかい?」

「どうぞ、マダム。こちらは希少な草から取れる色石なんです。ふふ」

「あらまぁ、品のある子だねぇ。こっちももらおうかしら、ねぇおじいさん」

「あぁ、そうしよう。君は面白いものを集めているねぇ」

 ヒースはマダム達とちょっとコアな紳士から大人気であった。なんとヒースは石コレクターなのだ。

 いつもは自分で楽しむだけだったが、彼はおそらく今日の稼ぎを元手に新しい石を買うつもりである。


 午後にピークを迎え、少し日が陰って夕焼けが綺麗になる頃に、カミラ達は青空市1日目を終えた。

「皆、お疲れ様〜」

「楓!お前話せるのかよ、やるなぁ!」

「エッへん!!」

「こんなに沢山同志がいるなんて嬉しい」

「疲れたのだ」「そうですねぇ」


 各自から思い思いの言葉が溢れる中、ほくほくした顔を見せる。途中からはあまりの盛況具合に、ヨイとアサメも様々な収集品を売り始め、つまるところ全員の懐が暖かい。

「皆でお疲れ様会&打ち上げしましょう!」

「「大賛成」」

くたびれた様子のヨイとアサメが声を重ねて即答した。他の面々もうなづいている。


 場所は変わって、宿。またもや朝と同じくリビングに座り、今後の打ち合わせである。一日中外にいたので、まずは着替えるなりなんなりしてさっぱりした後、腹ごしらえといこう、という訳である。ちなみにこの宿は外の屋台などで買ったものも持ち込みOKである。


 今日はずっと人との距離が近いところにいた為、身内だけでひっそりパーティしよう、という事になった。つまり、宿開催である。

 懐が暖かくなったので村の屋台市場方面に繰り出そうとしたが、流石に人混みは今日はいいや、となった。というより、いつもは闇に紛れてひっそり(?)暮らしているヨイとアサメは人の活気に充てられたのか、今日はもう暗い場所で静かに眠りたいとか言い出した。

 妥協案である。ひとまず、一息ついて騒ぐ準備をしようと各々が動き始めた。

ヨイはタダラとマブダチなので、カッコつけたい時には自分を「我輩」とよびます。いつもではありません。

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