コリンズ
●様々なスタイルの楽曲を次々と楽しめるが、前作に比べるとインパクトは薄めか。
【収録曲】
1.SLAM
2.第ゼロ感
3.和
4.ハローフィクサー
5.まだ戻れないよ
6.aRIVAL
7.ブラインドマン
8.123456789101112
9.アオ
10.炎
11.彗星
12.アリア
13.おしえて
14.シエラのように
15.深海魚
前作『Fin』と同様に、「約5年振り」のリリースとなった10-FEETのオリジナルアルバム。4つ打ちのリズムでダンサブルに進める『第ゼロ感』や、ハードなサウンドやラップを取り入れつつ一ひねり加えた展開を見せる『ハローフィクサー』、メランコリックなメロディを強調させた『ブラインドマン』や、沖縄民謡風のバラード『深海魚』と、曲調の幅は相変わらず広め。『123456789101112』『炎』『彗星』のように1~2分程度の曲も多く収録されていることもあってか、全15曲と多めに収録されている割には約45分と短くまとまっており、様々なスタイルの楽曲を次々と楽しめる作品になっているように思えます。
ただ、前作と比べるとメロディのインパクトは薄めで、その観点からやや物足りなく感じられる面もありました。先程挙げた『彗星』のように突き抜けるようなメロディを持った曲もあるのですが、個人的にはそういう曲をもっと聴きたかったところもあり、この評価とさせていただきます。とはいえ、全体的に良くできた作品であることには違いなく、映画の主題歌に起用された『第ゼロ感』をきっかけに彼らを知った方でも、充分に興味深く聴けるアルバムになっているのではないでしょうか。
評価:★★★★




