エピソード1 振り返り用:あらすじ&用語&登場人物情報まとめ
エピソード1のあらすじや設定やキャラクターをまとめています。
読書再開のときなどに、ご利用ください。
【エピソード1のあらすじ】
気弱な少女『アオイ』は開拓星ウラシェに入植したが、唯一の肉親である姉の失踪により孤独になった。
捜索費用や不遇の労働環境で借金を重ねてしまい、高給な職業として知られる『武装警備員』に就職する。
武装警備員として危険な巨大生物『攻性獣』を討伐する任務につくが、初日の任務で機体を壊してクビになってしまう。
途方にくれるアオイが次の職を探している時、無愛想な少年『ソウ』に声を描けられ、彼が所属する会社『サクラダ警備』へ誘われる。
サクラダ警備を経営するトモエに引き合わされたアオイは、ソウとバディを組むことになった。
ソウと共に任務へ当たる中で能力の差に打ちのめされるアオイ。
だが、自分の思いを打ち明けソウの過去も知ったことで、相棒としてやっていくことを誓う。
ソウとアオイが開拓事業主の防衛任務に従事する裏で暗躍する謎の集団。
そして、希少資源であるトレージオンを巡る戦闘に突入する。
戦闘中に遭難したアオイとソウの前に、ソウの過去を知る『ヨウコ』が襲いかかる。
ヨウコはソウの過去を語り、打ちのめされていたのは自分だけではないとアオイが悟る。
相棒として互いに全力を出す事を誓ったアオイとソウは、ヨウコを撃退し生還することに成功した。
【人物】
※各キャラのカラーイラストはしろねこ。様による有償作品になります
シャーペンによるラフ画は作者のものとなります
・アオイ
フルネームは、アサソラ=アオイ。気弱な少女。
母星系出身で、先に渡航した姉を追って開拓星ウラシェにやってきた。
借金返済のために、武装警備員になる。
感受性が高く、頭の回転は早い方で、抽象思考に優れる。
しかし、気弱な態度が災いして見下される事が多かったため、自信を喪失している。
サクラダ警備で、無愛想だがアオイを認める『ソウ』と出会うことで能力を開花させつつある。
生物オタクで生物関連の話題では饒舌かつ早口になる。
・ソウ
フルネームは、クウガ=ソウ。無愛想な少年。
出自は不明で、研究所で被検体として過ごしてきた事以外は不明。
人戦機の操縦技術に優れ、ベテラン以上の戦闘能力を誇る。
研究所での評価を上げることに腐心していたため、極端な効率主義者。
一方で、研究所では単純な戦況での評価が多かったため、戦術や戦略を考えることは苦手。
無愛想で周りを気遣うことも滅多にないが、真っ直ぐに突き進む実行力を持つ。
『トモエ』に拾われた事に恩義を感じており忠実。
・トモエ
フルネームは、サクラダ=トモエ。サクラダ警備社長の女性。ウラシェ出身。
怪我によって失った視力を、バイザー型視覚デバイスによって再建している。
元はフソウの大企業『イナビシ』に所属していた。
『チサト』や『セゴエ』との知り合い。
・チサト
フルネームはチドリ=チサト。
イナビシのオペレーターで、トモエと知り合い。容姿端麗。
・セゴエ
フルネームはセゴエ=タイシ。
凄腕の人戦機乗り。トモエとの知り合い。困った人を助けずにはいられないお人好し。
・セイ
セゴエと一緒にいる全身義体者
・ヒノミヤ
土壌販売会社を興した若者。サクラダ警備に防衛を依頼する。営業や経営担当。
・ミズシロ
土壌販売会社を興した若者。ヒノミヤとコンビを組む。技術開発担当。
・ヨウコ
謎の組織に所属する女性
【用語】
・母星キシェル
人類がもともと住んでいた惑星。
宇宙から飛来した漆黒の巨岩による『大侵食』という災害によって壊滅。
黒色の物質により侵食が進んでおり、人類の科学レベルでは対抗できない。
そのため現在は生物が住めない環境になっている。
・フソウ
アオイたちが所属する国家。
キシェル旧大陸極東に位置していた小国。
もともとは経済大国として名を馳せていたが没落。
大侵食による混乱では後手を取り、後述の『外縁基地』および『ウラシェ』において弱小国家となっている。
国民の大半が生活に苦労する貧困国。
・母恒星系外縁基地
キシェルが存在する恒星系の端に建設された避難基地。
『ウラシェ』が発見される前までの、人類の居住空間だった。
国ごとにそれぞれの基地を建設している。
国力のないフソウは独自の基地を建設できず、他国に間借りしている状態。
・開拓星ウラシェ。
キシェルのある母恒星系から0.5光年以内にある恒星系に浮かぶ惑星。
電波を吸収する特殊な大気と惑星を覆う雲によって、居住可能か長らく不明だった。
先遣隊によって、母星キシェルと極めてよく似た大気成分・温度・気圧・重力・自転周期を持っており、僅かな遺伝子改造で入植できる事が判明した。
現在、母恒星系からの移民が殺到している。
・攻性獣
開拓星ウラシェに生息する大型危険生物。
赤い三つ目と黄色い血肉が特徴。
大抵は頑強な甲殻と内骨格を併せ持っており、生身およびパワードスーツで携行可能なサイズの銃器では歯が立たない。
加えて、キシェル由来の生物とは異なる高出力筋組織やエネルギー代謝システムを保有しており、高い戦闘力を誇る。
生態の多くは謎に包まれている。
シャーペンによる設定ラフ画 by 作者
・武装警備員
攻性獣がうろつくウラシェにおいて、開拓事業主を攻性獣から守る警備員。
生身では攻性獣に対抗できないため、大抵が後述の『人戦機』に乗っている。
民間軍事会社とその社員という形態を取っている場合が多い。
列強で武装警備員になるものは少ない一方で、貧困国では一般的な職業となっている。
・人戦機
攻性獣に対抗するために発展した人型兵器。後述の『トレージオン』により、安価に生産される。
開拓星ウラシェでの電波妨害により、遠隔操作および自律制御時のエラー修正が困難であるため搭乗式。
元々は、“誰でも不整地で使える多目的重機”をコンセプトに、人体の延長感覚で使える人型重機として開発された。その後、兵器として改良をされる。
ヘッドギアに仕込まれた思考スキャン装置で『人戦機』で動かし、投影式半透明ゴーグルモニターで視界を共有する。機体負荷などは、戦闘服に仕込まれた低出力人工筋肉による圧迫などで再現する。
シャーペン画による設定ラフ画 by 作者
・サクラダ警備
サクラダ=トモエを社長とする武装警備会社。
社員数は少ないが少数精鋭。
エピソード1開始時点では、大半の社員が療養につき離脱している。
・トレージオン
宝物庫を語源とする物質。
細胞状万能マイクロプラントとも評される。
周りの物質を取り込み、別の物質に作り変える。
作られる物質は、人戦機用の骨格・人工筋肉・装甲・神経系などがあり、人知を超えた特性を持つことが多い。
トレージオンがトレージオンを作ることはなく、貴重な資源となっており高価。
一方で、トレージオンを用いた特殊物質生産には設備や人手が不要なため、安価かつ高性能な材料が大量生産されている。
そのため人戦機は、貧困国の国民でも入手可能な価格帯に収まっている。
・資源採取戦
トレージオンを大量に入手するための戦闘。
トレージオンは宇宙から微量に降り注ぐ物質だった。
しかしウラシェでは時折地表から不定期に、そして集中的にトレージオンが吹き出す。
それらを回収する際の資源争奪戦。
人戦機や攻性獣が入り乱れる危険な戦闘になるが、報酬は高い。
次回以降の短編集は設定の掘り下げとキャラクターの日常生活を描いた番外編的な扱いです
読み飛ばしても問題はありませんが、キャラクターたちの違う面を見れると思いますので、ご覧になっていただければ幸いです




