4話〜仕事のことを確認してみた!〜
この部屋の奥にある接待室にて私はこの研究室の説明を無駄に柔らかいソファーに座りながら聞いていた。
「んー......。率直に言うとここは“いせかいたんさく”をする所なんだ。研究もするけど冒険もする......的な」
訳は、“いせかい”という名の複数ある土地の調査をするらしい。
本人いわく危険もあるけど先輩達が守りながらする調査をするそうなのでとても安心できるみたい。
「とにかく安心していいよ。それはそうと、やっぱりつるまれちゃったみたいだね」
“ああ、あの人のことか”
私は研究室に入った時に突っかかってきた人の事を思い浮かべる。
「はい、ちょっと怖かったですけどあんなのへっちゃらで......す」
私が話をしている時私は、後ろのドアが開いたことに気づいた。
「施設長。言っていた報告書出来ましたのでここに置いておきます」
目の前であの男性が立っていた。
「お、おう。ありがとう」
彼は帰りぎわに私を睨みつけてから部屋を出て行った。
「刃矢ちゃん、気にしないでね。いつもあんなんだから。気にし過ぎると体にくるよ。いや、心かも」
私は心の中で何かを決意した。
「ところでここは何と言われる所なんですか?入り口のドアにも書いてなかったし」
施設長に質問を投げてみた。
私が今一番知りたいことだった。
「あ〜、一様決まってるけど、聞く?」
私は無言で頷く。
それを見た施設長はソファーに座りなおした。
「ここは異世界研究室だよ」
こんにちは深沼バルキです。
謎の毎日投稿になってます。まぁなかなかこの話は進むのが遅いのでこれでいいのかなぁと思ってます。
ここまで読んでくださりありがとうございます。