2話〜初入社面接をしてみた!〜
「へー。施設長の親戚とは聞いていたけど女の子だったとはね、驚いたよ。まぁ大丈夫でしょう。僕は佐藤竹夫ってゆうもんだ。こんなよぼよぼだけど、これからよろしくね伊藤刃矢さん」
こんなに早く仕事が見つかるとは思わなかった。
学校でのある騒動に巻き込まれた私は学校を退学させられた。
その事を聞いた親戚の山口孝太郎さんが急に家押しかけて来て、「久しぶりだね、刃矢ちゃん。突然だけど仕事に就かないか?」と誘ってきたのである。
どんな仕事をするのか知らされていなかったが、学校にも行っていない私は仕方なく承諾したのだった。
その事をこの人は知っているのだろうか。
「んじゃ、今日はこの施設を視察でもする?」
「いえ、今日は用事がありまして...」
“早く帰りたい”
「そうかぁ。それなら仕方ないか」
“よかったぁ〜”
「はい、では失礼します」
私は座っていた椅子から立ち上がり、礼をしてドアの方に向かっていた。
「あ、そうそう。あなたの職場、一人面倒なのがいるけど気にしないでね。まぁ、最初は刺激が強いかもね」
“はい?”
後から聞いた話だけどこの時思った事が口に出ていたらしい。
こんにちは深沼バルキです。
この作品はある程度はもう書き進めているものなので最初だけ投稿が多いですがよろしくお願いします。
そしてこの作品が[シリーズ化]することになりましたので一応報告させていただきます。
ここまで読んでくださりありがとうございます。