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4話

 サームナン教国の首都、サームからエメの背中で数分、アッという間にグリンク大陸との境界線になっている山脈にたどり着いた。

 上空からだからか、隠里は意外と簡単に見つかった。

 その隠里のど真ん中に降りる。

 途端、悲鳴が飛び交いエメをどうにかしようと角の生えた人たちが囲んでくる。のだが。

「くそっ。魔王様が折角賦活したのに俺たちは今日滅びるのか」

「ちきしょう、3メートル代なら何とかなったモノをっ」

 おー、悲嘆に暮れてるね。まあ、エメの体格は7メートル強あるからな。到底勝ち目がないことは明白だしな。

 すると、奥の一番大きな屋敷から厳ついおっさんが出てきた。この人物が魔王らしい。早速看破を使ってみる。


  ◆

名前:オプト 種族:魔人 性別:男性 年齢:54 LV61

称号:暗黒神の信徒 魔王

特殊:暗黒神の加護 魔王の魂

魔眼:麻痺LV6(神)鑑定LV17(神)

スキル

暗黒魔法強化LV29(神) 魔術連射LV19(神) 怒りの拳骨LV29 保有魔力量増加LV29 暗黒神流魔闘術LV29(神) 腹パンLV31

魔法適正

・暗黒魔法

  ◆

成程成程。遠近両方いける口か。

「何者だ貴様!」

 魔王が俺に訊ねてきた。周りは皆アタフタとしているだけだったのにだ。

 流石魔王。胆が太いし視野も広い。

「名乗る程のものではない。さらばだ!」

 そう言ってエメに合図を送る。エメは予定通りそこから跳び上がり翼を羽ばたかせて飛んで行った。

 サームナンに戻った俺は、早速フィルマたちが居るであろう訓練場に向かった。そして、やはり訓練場に居た。

 だが今はフィルマが壁際で腕を組んでいた。

 真ん中ほどに五人は居た。ただ、もう一人見慣れない顔が居る。痩せぎすの、よれた白衣を着ているエルフ。恐らくあれがナイアスさんであろう。中々に大きな魔力を宿しているようだ。

 フィルマが訊いてきた

「それで、魔王の野郎はどんなだった」

「レベルは61で、遠近両方熟す芸達者ですね。皆さんのレベルが50までいけば安全に戦えるでしょう。あと、暗黒神の加護を受けてましたし暗黒魔法というのもありましたね」

「そんなに詳しく見れたのかよ、鑑定のLVは幾つなんだよお前」

「鑑定じゃなくて看破ですからね、私の場合」

「普通よりもよく見えるってことか」

「そんな所です」

 腕を組んで唸るフィルマ。

「手っ取り早く実戦経験が出来てレベルも上がる便利な所とかねぇかな?」

「ありますよ?」

「あるのかよ!?」

 驚きすぎだと思うけれど。

「迷宮があるじゃないですか。良い訓練になりますよ」

「そうか、迷宮か。迷宮があったか」

「私も付き合いましょう。ジルタルの迷宮なら各階層ごとにポータルを設置してありますからね」

 迷宮強行軍再び。だ。



 今回は、以前と違って付きっきりじゃないので、以前より楽だ。

強行軍するのは5人の勇者とフィルマにナイアスの7人。俺は偶に様子を見に行ったり、食料の供給などが主な仕事だ。

 今は42階層を攻略中だ。レベルは着実に上がっているらしい。現在のレベルは平均して46ほどだそうだ。まだ2階層しか進んでないのに、早いペースだ。日数は3日ほどが過ぎている。

 今日で4日目だ。良いペースだといえよう。


 1週間後に、48怪層をクリアする頃には全員がレベル50を越えていた。ここで強行軍は一度終了し、サームへと戻って来た。

  ◆

名前:竹内 梓  種族:人間 性別:女性 年齢:17歳 LV54

称号:大地母神の勇者 大地母神の信徒

特殊:大地母神の加護 異世界の勇者

魔眼:暗視(神)麻痺(神)看破(神)鑑定(神)

スキル

剛力LV28 魔法威力上昇LV29 威圧LV22 剛断LV19 罠察知LV19 見切りLV23 第六感LV9 気配察知LV19 魔練功LV21

魔法適正

・光魔法(高)・土魔法(高)・水魔法(中)・風魔法(中)

  ◆

名前:新谷 啓司 種族:人間 性別:男性 年齢:39 LV53

称号:東神の信徒 侍 

特殊:東神の加護 異世界の勇者

魔眼:暗視(神)鑑定LV16

スキル

居合切りLV39 練気功LV34 第六感LV13 火炎斬りLV28 氷結斬りLV19 紫電斬LV22

魔法適正:無し

  ◆

名前:神宮寺 登也 種族:人間 性別:男性 年齢:42 LV56

称号:東神の信徒 禿散らかし

特殊:東神の加護 戦闘能力補正

魔眼:暗視(神) 鑑定LV24(神)

スキル

魔練功LV29 魔力強化LV23 魔力増強LV31 魔法二種同時発動LV29 並列思考LV26 万能障壁LV39

魔法適正

・炎魔法(神)・水魔法(神)・雷魔法(中)風魔法(中)

 ◆

名前:東雲 幸雄 種族:人間 性別:男性 年齢:16歳 LV52

称号:闘争神の信徒 脳筋

特殊:闘争神の加護

魔眼:暗視(神)発見(神)

神器:闘争神のガントレット

スキル

被ダメージ軽減LV29 正拳突きLV29 後ろ回し蹴りLV29 水面蹴りLV30 乱打LV29 攻撃強化LV28 貫手LV21

魔法適正

・火魔法(神)

  ◆

名前:逆巻 静流 種族:人間 性別:女性 年齢:15歳 LV55

称号:水神の信徒 水神の寵児 ちみっこ

特殊:水神の加護 戦意高揚

魔眼;暗視(神)麻痺LV6(神) 鑑定LV26(神)

スキル

回避補正LV34 魔練功LV29 練気功LV25 攻撃補正LV29 魔法強化LV28 保有魔力上昇LV37 並列思考LV29 被ダメージ軽減LV12

魔法適正

・水魔法(神)・空間魔法(神)・神聖魔法(神)


 とまあこんな感じになった。

 これなら目覚めたばかりの魔王を倒すくらい出来るだろう。後は期を見てこちらから攻め込んでいけば大丈夫だろう。

 俺もこれで肩の荷が下りた思いだ。

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