2話
現在の所持金は385000ルピーほどだ。金貨38枚と銀貨が50枚弱。銅貨と石貨が沢山。
価値としては、金貨が1万ルピー、銀貨が100ルピー、銅貨が10ルピー、石貨が1ルピーといったところだ。
この都市に来る前、ランクBモンスターの 番を3組仕留めたおかげで懐は温かい。ランクCの魔獣も何体か仕留めているので、それらの魔物のドロップ品を売り払えば更に金が増える。
今は金に困ってないので、それらは後で機を見て売ることにしよう。
気を取り直して、迷宮の入り口をくぐる。石造りの通路が続いており奥に広がっている。
その通路を人気のない方向に進んでいく。軽装姿の者が多い。やはり壁役は不足しているのだろう。
頃合いを見計らってティア様に声をかける。
(ティア様、このあたりなら人気も無いですし、新しい防具を下さい。)
『分かりました、では、アイテムボックスの中の鎧を出してください』
言うとおりに鎧を三着とも出す。すると、光を発した鎧は重なりあい、一つの全身甲冑へと変わった。
『これで、重さも三倍ですが、防御力も三倍ですよ』
おお! 重いのは今まで通りだし、これは有り難い!
『ユスティアーマーと名付けました。左肩には私の紋章が刻印されています。』
早速、コートやグリーブを外してアイテムボックスに放り込み、着替える。
全身を、気を引き締めさせるように包む重量感がたまらない。
「きゅー」
カットシャツの中にもぐっている使い魔のコア(羽の生えた蛇)が鳴いた。いつも服の中にいるので今は甲冑の中にいる。
斧とメイスを革帯で括り付ける。これでどっから見ても重戦士だ。
『その鎧は元々、大規模な魔物の軍勢と戦って果てた騎士の物です。一つ一つが逸品ですので、その鎧は相当な防御能力を誇ります。後は、破損しても自己再生しますしランクBの魔物の攻撃でも傷一つきません』
(ありがとうございます、ティア様)
『どういたしまして。神殿で祈ったグライジョルの信徒はほぼ例外なく暗視の能力を授かるので、意識して使ってくださいね。では、健闘を祈ります』
言われて、ステータスを確認してみると、いつの間にか称号と魔眼が増えていた。
LV1か。まだ伸びしろがあるんだな。人によってはLVの表記がなく、授かった魔眼やスキルを成長させられないそうだ。
授かった人間の資質によるものらしい。成長の見込みがあるのかは、その人の資質次第。
俺の場合は少なくともLV2以上に成長する見込みがあるということだ。
ともかく。薄暗いから暗視を発動しつつ迷宮にもぐってみよう。
◆
ランクEの|ダンジョンバット(巨大蝙蝠)を蹴散らし階段を降り、ランクDのマッドウルフを一蹴しまた階段を幾つか降り、ランクCのオーガを倒して進むと、扉付きの小部屋があった。
この迷宮は、神々からの試練の場として作られたものらしい。よって、構造も意図的な調整がされており、色々な魔獣、魔物が犇めいている。ランク通りの強さではなく、魔物たちのLVも高いものが混じってい居る。強い個体にはレアドロップがつきものだ。危険を冒してでも挑む価値はある。
ランク以上に強い魔物が出てくるなど当たり前にある。ダンジョンバットもランクD相当の個体が居た。だからこそ冒険者ギルドの方も、ランクD以上にならなくてはやっていくのは難しいと冒険者達に注意を呼び掛けている。
1~4階層は魔物の強さもそこまでではない。5階層からは強めの個体が徐々に増えてくる。現在14階層。10階層からはランクC以上の冒険者でなくては厳しいとされる。
そして基本ランクCの魔物が出てくる辺りでは用意されている|宝箱(報酬)も、その中身が期待できる可能性は大いにある。
ということで、扉を開けて小部屋の中に入る。
中には魔物が三体居た。スケルトンだ。看破で見るとそれぞれアンデットナイト、アンデットメイジ、アンデットシーフという名前だった。レベルはそれぞれ、LV24、LV21、LV22と高めだ。しかし、俺の敵ではない。こちらには神器の鎧があるのだから!
アンデットナイトが繰り出してきた斬撃を左手のメイスで弾き、体勢を崩したところで頭を一撃で砕いた。浄化のメイスで払われた無念の魂が骨の体を只の亡骸に還す。
隙を突いてきたアンデットシーフに右手の斧で応戦。ナイフの一撃をあっさり弾いて吹き飛ばした。
そこでアンデットメイジは火の玉を放ってきた。魔練気を纏った体で斧とメイスを交差して防御しながらアンデットメイジに突っ込む。
炎をものともせず接近し、メイスで一撃。これで後一体。
未だ倒れているアンデットシーフに向けて斧を投げつける。狙い違わず頭を粉砕した。だというのに、ふらふらとしながらまだ起き上がろうとしている。
走り寄ってのメイスの一振りで、ようやく動かなくなった。流石は浄化のメイス、アンデット相手に大活躍だ。
ドロップアイテムはアンデットナイトの大剣だけだった。重量で叩き斬る大剣なら、俺でも使えるかもしれん。
部屋の奥には宝箱があった。中からはハイポーションが10個も出て来た。全部アイテムボックスに放り込んでおく。
『ハイポーションですか、買うとなれば一つ10000ルピーくらいですね』
(へぇ、けっこういい値段ですね)
話しながら外に出ると扉がひとりでに閉まった。おや、これは・・・・・・
もう一度扉を開けるとアンデット達が復活していた。
「やっぱりか!」
嬉々として部屋の中に戻る。が、遠目に見える宝箱は開いたまま。そううまくはゆかなかった。
御手洗 清 (セイ)
年齢16 男 LV23
称号:忘れん坊 迷子 魔獣殺し 戦女神の寵児 戦女神の信徒 冒険神の信徒
特殊:記憶喪失 適応補正 清めの手水 戦神の加護
魔眼:麻痺LV2 看破LV4 選別LV2 暗視LV2(神)
スキル
攻撃補正LV6 被ダメージ軽減LV3 回避補正LV5 欠損再生LV1 盾殴りLV1 戦場闊歩LV5 第六感LV2 操練魔闘法LV3(神)
魔法適正
・水属性(高)・光属性(高)・雷属性(中)・無属性(激高)・影属性(高)
使い魔:コアトル




