『博士お金落としました』
注)会話文のみで書いてます。推理要素もありますが基本くだらないものと思ってください。
「あ、博士ちょっと待って下さい」
「待つけど、どうかしたの」
「お金どこかで落としたみたいなんです」
「君やらかしたね。まさか研究費じゃないだろうね」
「いえ。私個人の財布です」
「それはよかった」
「よくないです」
「これから部品買いに行くのに研究費落とされたらたまったもんじゃないからね。でどこで落としたか分からないの?」
「それが分かれば落ちた瞬間に拾います」
「一理ある。いや、でも大体あの辺だとか、この辺りまではポケットに入ってたとかって分かるでしょ」
「財布が入ってたのはポケットじゃなくてリュックサックの中ですけどね」
「憎たらしいね。あ、でも普通リュックに入った財布なんて落ちるもんなの?」
「現に落ちてます」
「落ちてるね」
「そうだ、ドルトン。私途中ゲームセンター寄ったじゃないですか」
「君呼び捨ては失礼だよ。え、マーチン君ゲーセン行ってたの。途中用事あるからってわし待たせてそんなところ行ってたの?」
「すみません」
「まあ今回は見逃すよ。続けて」
「で、そこに行くとボムボムキャッチャーVer.4があったわけです」
「Ver.4ってあの最新の?」
「ええ」
「驚いた。この辺でもついに導入されたわけだ」
「博士、話がそれてます」
「ああ、すまん。で何だっけ?」
「私はそのボムボムキャッチャーVer.4を永遠やってたんです。あ、永遠って言っても永久にって意味じゃないですよ」
「わかってるよ。てことはその時点では財布持ってたことになるよね」
「いえ。その時点ではすでに財布はありませんでした。その事を思い出したんです」
「簡潔に言えば君ボムボムキャッチャーVer.4に研究予算使いこんじゃったてことだよね」
「投資ですね」
「インパクトありすぎてもう君の財布のことなんか吹っ飛んじゃった。わしもう帰るから」
「私は財布探してきますね。博士お気をつけて」
「うん。マーチン君も夜道には気をつけるんだよ」
「あ、私タクシーで帰りますので。お疲れ様でした」