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シャーペン2

ハロウィンに書いたものです。

 や、あ……みん、な……元気……? あ……私、シャーペン…………うん、元気ないよ、私。いったいどうしたか……だって? 気になる……? 聞いて、くれる?

 今日さ、また、一部分が、取れたんだ、私……。ほら……君の、シャーペンとか、ボールペンにも、あるだろ、引っかけるとこ。あそこが、ポロッと取れたんだ……。前取れたと部分と、同じ素材でできてたんだ。

 少し前から変だとは思ってたよ。持ち主はまったく気付いてなかったけどね。あの子にとっては、字を書いていたらいきなり取れた、ってところかな。ぽかーんとしてたよ……。

 痛かった、っていうか、今も痛い。取れた時は前と同じくらいの悲鳴をあげたよ……。今回も持ち主がちょっと撫でてくれたのはよかったな。

 私、脆い部分がちょっと多いとは思ってたけど、まさかこんなに弱かったなんてね。キャラクター商品だからかな……。耐久性より見た目が重要なのかもしれない。

 あーあ、持ち主が早く直してくれないかな。前よりくっつけやすいと思うんだけど。持ち主は私をどこかに引っかける必要ないからなあ……。私はいつも筆箱にいて、使われるのは教室で授業のときくらいだからね。

 ……ふう、話してるうちにあんまり痛くなくなってきたよ。今日も聞いてくれてありがとう。

 あ! そういえば今日ってハロウィンだよね。だからちょっと言わせてくれる? あ、私が欲しいのはお菓子じゃないよ。君の持ち物の中にも言いたいのがいるんじゃないかな。愚痴のついでに聞いてよ。


 いたわってくれなきゃいたずらするぞ!

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